2012年はナポリFWロレンツォ・インシーニェにとって、本当に特別な一年だった。ナポリとU-21イタリア代表のタレントは、サン・シーロでのインテル戦で、敗れたとはいえベストプレーヤーの一人だった。そのインシーニェは「素晴らしいチームとの対戦だった。僕は、僕らに足りなかったのはちょっとの運だけだったと思う。ボローニャ戦からすぐ挽回したい」と語った。

再びFWゴラン・パンデフがベストコンディションになったにもかかわらず、そのボローニャ戦でもインシーニェは出場すると見られている。今の同選手は先発と考えるべきと、ワルテル・マッツァーリ監督も明確にしているのだ。同選手は「ヒエラルキーはないんだ。僕は監督に身を委ねるし、チームメートのために自分の力を発揮しようとするだけだよ」と続けている。

インシーニェはここまで3得点だが、何度もゴールに迫った。「でも、僕はアシストが個人的にうれしいんだ。より満足できるんだよ。僕にとって今年はファンタスティックな一年だった。人生最高の一年だったよ。来年はもっと良い年になることを願っている。5月末に僕らがどこまでいけるかを見てみよう」。

もちろん、インシーニェは高いところを目指しており、「セリエBとAではたくさんの違いがある。リズムもクオリティーもね。でも、僕は大きく成長した。ここでは監督からチームメートまで、全員が僕を助けてくれる。そして僕は、彼らのアドバイスを実践するんだ」と話している。

ナポリMFヴァロン・ベーラミも同じようなコンセプトを口にした。

「サン・シーロでのナポリは良かった? 僕は勝つ方がいいな。パフォーマンスが重要なのは、あるところまでだよ。ミラノでの夜は、僕にとってはネガティブなものだった。負け試合だったからね。だから、ボローニャ戦のことを考える方が良い。ボローニャは歴史的にナポリを苦しめてきたタフなチームだ。大変な試合になるだろう」

「僕らはマーケットとか、加入のうわさに気を取られてはいけない。周囲のことに惑わされないだけのパーソナリティーはある。それに、僕らはもう何ポイントか落としてしまっているんだ。1ポイント多いか少ないかは、そう違いにはならないよ」