試合前から有利と言われると、彼はナーバスになる。禁煙したばかりの今はなおさらだ。ナポリのワルテル・マッツァーリ監督は、17日のセリエA第13節で、ナポリには「失うものばかりしかない」と語った。相手がミランであることを考えれば、指揮官の姿勢は理解できる。マッツァーリ監督は警戒を強めているのだ。ミランが簡単な相手と考えてはいけない。

「(シルヴィオ・)ベルルスコーニ名誉会長がミラネッロを訪れたことは、彼らにとって大きなショックとなり得るだろう。ミランには素晴らしい組織がある。渦に巻き込まれ、すべてがうまくいかないかのようだが、練習場のピッチで会長と直接会ったことは、気迫につながるに違いない。ミランが中位のチームだなんて、周囲は簡単に言いすぎだよ」

だからこそ、ナポリは最大限の集中を維持しなければいけない。

「我々の最大の成功は、自分たちで自分たちの運命を決められるようにしたことだ。受ける際にうまくやれれば、どんなチームをも苦しめることができるはずだよ」

つまり、ボール奪取に最大限の気迫を要し、そこからいつものカウンターにつなげなければいけないということである。

「今のサッカーにおいて、バランスというのはますます僅差なんだ。我々には明確なプランがある。ミランがどうプレーするかに合わせて試合への準備をしてきた。我々がプレーを仕掛けるときは、いつものフォーメーションでやるよ」

つまり、3-4-1-2になるということだ。左足首の負傷で招集メンバーからも外れたFWゴラン・パンデフの代役には、FWロレンツォ・インシーニェが入る。

「ロレンツォが本来の力でチームのためにプレーすることを望む。チームの結果だけが重要と考え、個に走りすぎないようにしなければならない」