「今のカバーニのパフォーマンスレベルは世界ナンバーワンだ」。ナポリFWエディンソン・カバーニのことをよく知る、パレルモのマウリツィオ・ザンパリーニ会長が、『ラジオ・キス・キス』で残したコメントだ。カバーニは8日のヨーロッパリーグ・ドニエプル戦で、一人で4得点を挙げる見事なパフォーマンスを見せた。ザンパリーニ会長は次のように続けている。

「カバーニは本当のインディオだ。彼のパフォーマンスはうれしいし、ナポリでそれを見せているのがさらにうれしい。ドニエプル戦での彼の惜しみなさには感動したよ。パレルモにいたころはもっと若かった。ピッチのあちこちで汚れ役をやらなければならず、ゴール前でキレがないときもあったんだ。ブーイングを受けることすらあった。カバーニは最高のフィニッシャーだよ。どんな監督でも欲しがるだろう」

一方、当の本人は「ナポリは僕だけじゃない。それぞれがぞれぞれの仕事をしている」と語る。それでも、ドニエプル戦後には「カレカに(ディエゴ・)マラドーナ? 僕はゆっくりみんなに近づいているね」とも話した。

カバーニはナポリで108試合出場79得点。彼の前にいるのは、マラドーナ(115得点)、アッティラ・サッルストロ(107得点)、アントニオ・ボヤク(103得点)、ジョゼ・アルタフィーニ(97得点)、カレカ(96得点)だ。

カバーニはますますナポリの王となっており、誰もが彼に夢中だ。ナポリの街がこれほどストライカーにほれ込んだことはない。カバーニもその愛に応えている。ゴールを決めるために、アッズーラ(青)のユニフォームを愛おしむことを忘れないからだ。ナポリの人々はカバーニに夢中である。彼こそがいつか、マラドーナと同じ愛情を感じられるまでになるかもしれない唯一の選手なのだ。

カバーニはナポリにおける唯一のトッププレーヤーである。ワルテル・マッツァーリ監督はドニエプル戦後、こう話している。

「ナポリに来たときに彼のことを信じていたか? 来る前に私が何を言ったか、彼に聞いてごらんよ。私は、世界のトッププレーヤーになると言ったんだ。だが、彼が加わって、(ファビオ・)クアリアレッラがいなくなったときには、まるで不満かのようだった。サッカーの世界はすぐにすべてを忘れてしまうんだよ」

DFパオロ・カンナヴァーロも『ラジオ・マルテ』で、カバーニについてこう話している。

「ドレッシングルームで、彼には『とんでもないな』って言ったんだ。こんな風に4ゴールを決めるなんて、練習でもないことだよ。僕はこうも言った。『エディ、ハットトリックのときはボールを持って帰るけど、今日はフラッグも持って帰っていいんじゃない?』ってね」