佐賀県の被災者受入支援が熱過ぎる件

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今回は融さんのブログ『ユウノマニアックス』からご寄稿いただきました。

佐賀県の被災者受入支援が熱過ぎる件
東日本太平洋沖地震発生から早くも2週間以上が経過し、世界中に支援の輪が広がっています。

筆者も16日から、被災者を公営住宅等に受け入れてくれる自治体のデータ *1 をまとめているのですがその中でも、早くから非常に力を入れて被災者を支援している県があります。

佐賀県です。

佐賀県では「佐賀きずなプロジェクト」*2 と題した3万人の被災者を受け入れる体制を官民一体となって行っていて、現在(3/26 20:00)、筆者が把握しているだけで12,960人以上(県と9市5町)の受け入れ態勢が整っています。

人口およそ85万人の佐賀県が3万人の避難者を受け入れるという事は比率にしておよそ3.5%ですが、人口約1,360万人の東京都が同じ比率で被災者を受け入れると約46万人を受け入れるのと同じ計算になります。

財政の厳しい状態が続く”地方”において、この姿勢は驚異的ともいえます。

さらに、その中でもあの大阪府と同じスピードで立ちあがった一つの町があります。
武雄市 *3 です。

関連リンク:武雄市長のBlog「武雄市長物語」*4

武雄市は人口約5万人の小都市ですが、市長自ら「第2次武雄市タウンステイ構想」というものを立ち上げ、約2,150人(3/26現在)を目標に市民、市会議員、市職員、宿泊施設業者らが手を取り合い、25日現在 1,488人の受け入れ態勢が整っています。

しかし、立ち上げから25日までに入った問い合わせはわずか14件。佐賀県全体を見ても、受入れ体制の充実と、それに関する知名度のギャップの激しさが目立ちます。

もし、被災地で受け入れ先、避難先が見つからず困っている方、そういう方を知っている人。
こんなにも情熱と愛をもって被災者支援を行っている佐賀県があることを、どうか教えてあげて下さい。

※お問い合わせ先を含めた記事中のリンクはすべてガジェット通信本サイトでまとめてありますので、そちらでご覧ください。

※この記事は融さんのブログ『ユウノマニアックス』からご寄稿いただきました。

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