リヨンのMFジェレミー・トゥラランが新年に際し、クラブの専門局OL TV(OLはクラブの正式名称オランピック・リヨネの略)のインタビューに応じた。

 W杯開催中にフランス代表の選手たちが起こした“反乱”の首謀者のひとりとされたトゥララン。チームメイトのニコラ・アネルカが試合のハーフタイムに監督を罵倒して帰国命令を受けたことに義憤を感じ、練習ボイコットの声明文(ドメネク監督が記者団の前で読み上げたもの)を作成するよう自身のカウンセラーに依頼したためだった。

 その結果、仏サッカー連盟から1試合の出場停止処分を受けた。その後まだ代表には復帰できていない。リヨンでもケガを繰り返し、不本意なシーズン前半を送った。トゥラランはこの半年間を振り返り、「精神面において、またピッチ外での経験として、人生で最悪の6ヶ月だった」と語る。

 自分のとった行動を悔いるあまり、このまま引退してしまおうと考えたことすらあったという。「自分はバカだった。これも僕の人生の一部だ。このことは傷として自分の中にいつまでも残るだろうが、気持ちに整理をつけることはできると思う」と話した。

 こうして話しにくいことを話すのも気持ちに整理をつけるひとつの方法だろう。しかし、やはりピッチで結果を出すことが何よりの療法だ。チームはトゥラランが安定してくるのに合わせるように、徐々に調子を上げ、首位に1差の4位まで浮上してきた。シーズン後半には、本来の強気でしぶといトゥラランが見られることを期待したい。