バルセロナがマンチェスター・ユナイテッドに取って代わり、世界で最もメディア価値の高いクラブとなった。これはスペインのナバラ大学がロンドン大学内のスポーツビジネスセンターで行われた研究会で発表したもので、知名度という点でバルセロナが初めてトップに立った。

 レオ・メッシの大爆発、ティエリ・アンリの加入、そしてボージャン・ケルキックの出現といったメディアの露出が要因に挙げられ、バルセロナに次いでマンチェスター・ユナイテッド、ミラン、チェルシー、レアル・マドリーの順でこれに続いた。

 選手個人部門では、マンチェスター・ユナイテッドのクリスティアーノ・ロナウドが世界で最もメディア価値の高い選手として評価されたが、バルセロナからは2位にロナウジーニョ、3位にメッシが入った。メッシは前回の12位から3位へと一気にランクアップ。また、スペイン人選手ではレアル・マドリーのラウル、リバプールのフェルナンド・トーレス、アーセナルのセスク・ファブレガスもリスト入りしている。

 さらに、ナバラ大学の研究で評価されたものの一つにバルセロナのカンテラの価値がある。同クラブのカンテラは1億6500万ユーロ(約262億円)と評価され、2位レアル・マドリーの8100万ユーロ(約128億円)、3位ローマの6700万ユーロ(約106億円)に大差をつけてトップに立った。カンテラの選手らの知名度の価値は全体の16.6%になるという。これまでも多くの優れた選手を輩出してきたバルセロナのカンテラ部門には将来が楽しみな未来のスター選手候補も数多く存在するということから考えれば、当然と言えるのかもしれない。

 ビッグネームを獲得しつつ、カンテラにも力を注ぐバルセロナ。現トップチームでも多くのカンテラ出身の選手がプレーし、中心選手として活躍していることから見ても、うまくバランスが取れていると言える。そして、それが今回の研究結果につながったのだろう。

(スペイン通信)