2006年4月1日現在の大学、短期大学、高等専門学校卒業予定者全体の就職率は94.8%で、前年同期を1.7ポイント上回ったことが、文部科学省と厚生労働省の共同調査で判明した。その一方で、国公立大女子と高専男子の就職率が前年を下回ったことも明らかになった。

 同調査は4月1日、全国の国公立と私立大学、短大、高専88校の学生5300人を対象に、電話・面接などの方法で行われた。

 大学全体の就職率は95.3%で、前年同期を1.8ポイント上回った。そのうち、国公立は94.4%(同0.4ポイント増)、私立は95.5%(同2.1ポイント増)、短大は90.8%(同1.8ポイント増)だった。

 また、文系・理系別の全体の就職率では、文系が95.1%、理系が96.3%で前年同期実績を上回ったが、国公立では理系が同1.9ポイント増の95.8%だったのに比べ、文系は同0.4ポイント減の93.7%だった。私立大学では、文系が95.4%(同2.2ポイント増)、理系が96.7%(同2.0ポイント増)と、いずれも前年を上回った。

 さらに、男女別では、男子が全体で95.5%(同2.2ポイント増)、女子が95.0%(同1.2ポイント増)と前年を上回った。一方で、国公立大学女子が93.5%(同3.4ポイント減)、高専男子が96.7%(同1.8ポイント減)で、ともに前年実績を下回った。【了】

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