かすみちゃん氏がもらったオリックスの5000円相当のカタログギフトの優待(和菓子)

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 3月の春風とともに訪れる福音、株主優待。その人気と需給は増え続けている。金券&配当の高利回り狙いか、自分の好きな優待狙いか、戦略も人それぞれ。駆け込みでも間に合う、お得な優待銘柄をチェックしよう。

◆3月で間に合う! 高利回りな株主優待リスト

 近年、増加の一途を辿る株主優待。IRコンサルティング会社の大和インベスター・リレーションズによると、’17年10月から’18年9月までに株主優待を実施した企業数は前年比4.7%増の1450社で過去最高を記録。株式投資情報を発信しているライフパートナーズの代表・竹内弘樹氏は、「増加の理由は企業とユーザーの双方にとって利益があるから」と分析する。

「企業にとって優待は株主に自社製品を宣伝できる手段&株価下落の防波堤になるので、中長期の株式保有を促す効果が期待できます。また、近年の優待商品として増えたクオカードや金券は使いやすいと株主に人気。結果、保有年数に応じて得られる優待が増加する長期保有優待が近年のトレンドです」

 ほかにも、最新のトピックとしてSMBC日興証券が3月18日より始める手数料無料の一般信用取引は押さえておきたい。

「人気の株主優待銘柄は、権利確定前に調達コストが上がり、制度信用取引だと莫大な逆日歩がかかることがあります。逆日歩とは、売り建て注文が殺到したときに、証券会社がほかから不足した株式を調達する際にかかったコストの日割りのこと。昨年末は、湖池屋の優待に人気が殺到し、タダでもらえるはずだったポテトチップスに約6万円の逆日歩が発生しました。その点、一般信用取引は、逆日歩が発生しないので、そのリスクがないクロス取引を行えます。また、優待狙いだけで株式を買う場合、10万円以下なら取引手数料がかからない松井証券、SBI証券もオススメです」

◆<優待投資向きの証券会社>
※10万円以下の手数料/一般信用取引手数料
●SMBC日興證券
125円/0円
●松井証券
0円/10万円以下なら0円
●SBI証券
0円/有料

◆配当と優待を合わせて4%以上を狙う

 1年のなかで最も株主優待が多い3月優待を手に入れるには、権利付最終日の3月26日までに株を購入しておく必要がある。優待に配当をプラスした総合利回り4%以上のものが、株式優待では高利回りとされるが、そんな高利回り銘柄への投資をモットーとしているのが、投資ブロガーのゴリ氏だ。彼が今注目しているのは、金融情報サービスを提供するモーニングスター【東JQ・4765】だ。

「3万円台から投資可能で手軽な上に、100株以上で株式新聞のWeb版が6か月無料になり、3000円相当の健康食品が1点もらえます。それらの優待と配当を合わせた利回りは113%! 買わないわけにはいきません」

 利回り113%という数字は確かに魅力的。長期保有とクロス取引を組み合わせ、約300銘柄の優待を手に入れる優待投資家のかすみちゃん氏は、不動産担保ローンを行うアサックス【東1・8772】がイチオシだという。

「アサックスは’09年をもって株主優待を休止していましたが、今年から再開した注目銘柄です。5万円台の投資で2000円分のクオカードがもらえ、株主優待利回りは3.68%と高水準。配当利回りも2.76%あるので、なかなかの高利回りです」

◆自分の趣味に合った銘柄への投資は楽しい

 食品や外食などの銘柄を多く保有する株主優待マニアのとことこトコタン氏は、外食産業のくらコーポレーション【東1・2695】などをオススメする。

「100株以上で2500円分の食事券が、200株以上保有すれば食事券かウナギを選べるんです。味もおいしいので、僕は毎年ウナギを選んでます。アミューズメント用品を販売するハピネット【東1・7552】の優待は、カタログのなかから商品をもらえるんですが、僕は毎年ラジコンを選択しています。自分の趣味に合った銘柄への投資は楽しいですよ」