イスコのアウェイゴールでアトレティコの反撃を抑えたレアル・マドリーがダービーを制して2年連続決勝進出《CL》

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▽チャンピオンズリーグ(CL)準決勝2ndレグのアトレティコ・マドリーvsレアル・マドリーの“マドリッド・ダービー”が10日にビセンテ・カルデロンで行われ、2-1でアトレティコが勝利した。しかし、2戦合計スコア2-4でレアル・マドリーが2年連続決勝へ進出している。

▽4度目の雪辱が期待されたものの、2日にサンティアゴ・ベルナベウで行われた1stレグを、C・ロナウドの圧巻のハットトリックで為すすべなく0-3と敗れたアトレティコは、直近のエイバル戦では主力を多数起用しながらも1-0の辛勝に終わった。そのアトレティコはエイバル戦のスタメンから3選手を変更。トーレスがスタメンとなってガメイロがベンチスタートとなり、故障者が続出し手薄な右サイドバックには負傷明けのホセ・ヒメネスが入った。

▽一方、完璧な試合運びで連覇に向けて大きなアドバンテージを手にしたレアル・マドリーは、直近のグラナダ戦では主力を温存して4-0の完勝を収めた。良い流れを持続するレアル・マドリーは1stレグのスタメンから負傷したカルバハルに代えてダニーロのみを変更した。

▽少なくとも3点が必要なアトレティコが立ち上がりからフルスロットルで入ると、5分に右クロスに合せたコケがボレーに持ち込み、GKケイロル・ナバスを強襲した。その後、7分に右サイドのFKからカゼミロのヘディングシュートでゴールを脅かされたアトレティコだったが、枠の右を捉えたシュートをGKオブラクがビッグセーブで阻止。

▽すると、圧力をかけ続けたアトレティコが12分に1点を返す。右CKからニアのサウール・ニゲスが打点の高いヘディングシュートで叩き込んだ。さらに15分、カラスコのスルーパスをボックス内で受けたトーレスがヴァランに倒されてPKを獲得。これをキッカーのグリーズマンが正面に蹴ると、GKケイロル・ナバスに触られながらもネットを揺らした。

▽あと1点で延長戦に持ち込めるアトレティコは、一転してレアル・マドリーにポゼッションを譲り、慎重な戦いにシフト。しかし42分、レアル・マドリーが決定的なアウェイゴールを獲得する。ベンゼマが左サイドでDF3人をかわして切れ込み、ボックス左ゴールライン際からクロス。これをクロースがダイレクトで放ったシュートはGKオブラクにファインセーブで止められるも、ルーズボールをイスコが押し込んだ。

▽アウェイゴールを許し、再び3点が必要となったアトレティコだったが、迎えた後半開始2分にC・ロナウドに直接FKでGKオブラクを強襲される。そのアトレティコは56分にトーレスとホセ・ヒメネスに代えてガメイロとトーマスを投入。すると66分、カラスコがダニーロと入れ替わってボックス内へ進入。枠内シュートを放ったが、GKケイロル・ナバスにセーブされた。さらにルーズボールをガメイロがヘディングで合わせるも、ナバスの正面を突いてしまった。

▽その後も攻めあぐねるアトレティコはコケに代えてコレアを投入。すると82分にコレアが左サイドから入れたクロスにガメイロが合わせる決定機を迎えるも、枠を捉えきれない。結局、最後まで諦めずにゴールを目指したアトレティコだったが及ばず、2戦合計スコア2-4で敗戦。レアル・マドリーの前にまたも悲願を絶たれた。

▽一方、イスコのアウェイゴール以降、余裕を持った試合運びができたレアル・マドリーはCL史上初の連覇を懸けて6月3日にユベントスとカーディフで対戦することとなった。