楽天がVR打撃練習マシンを導入すると聞き、西武も早急に類似品を買うか、いっそ完全に山奥にこもるか二者択一の巻。

2016年9月6日 7時0分

よっしゃ、西武もそれ買おう！

IT革命、その甘美なる響き。我々IT世代は、ずっと夢を見てきました。コンピューターがあれば何でもできる、という夢を。インターネットがあればどんな知識でも得られるという実感（※ウィキペディア）。インターネットがあればどこへでも行けるという実感（※グーグルアース）。インターネットがあれば時間さえ超えられるという実感（※発掘されたウェブ魚拓）。IT＝万能、それがウィンドウズ95の洗礼を受けた世代の実感です。

そんなIT革命の波が、ついにプロ野球界にもやってきた。マネーボールだのビッグデータだのという分析話ではありません。文字通りのヴァーチャルリアリティー。何と、最新のVR技術を活用して、データ上で再現した敵ピッチャーとの仮想現実対戦を実現したというのです。これにより、どんなに手強いライバルであっても丸裸にした上で、ボッコボコに打ち込む練習ができるというシロモノです。

↓このシステムを導入したのは日本が誇るIT風雲児・楽天だ！

仮想現実でプロ野球選手をトレーニング―まず楽天イーグルスが導入 https://t.co/V0vMaXH3wn #仮想現実 #プロ野球 pic.twitter.com/jFDOUs8dFw
- インターネットコム (@jic_news) 2016年9月5日

客：「何だ、楽天か」
客：「解散、解散！」
客：「楽天が開発したサービスは全部クソ」
客：「楽天が買収したサービスも全部クソ」
客：「楽天が買収すると急激に劣化する」
客：「楽天トレーニング、とか速攻ダメそうじゃん？」
客：「楽天VR、とかインチキ感満載じゃん？」
客：「ゲーセンに行ったほうがマシだと思う」
客：「ゲーセンのは、そこそこ楽しいから」

ヘッドマウントディスプレイの重さ！

バットを持たないことでの軽さ！

すごくバランスを崩しそうな気がする！

↓楽天案件だから、7年前に作ったバーチャルダルビッシュ攻略マシン「ダルビッ君」の再来かと思ったら、マジもんのVRだったことは好印象！

7年前のノムさん！このときはもう、「あぁ別世界行ったな」と思いましたが、あなたは今でも元気です！

智将・野村、まだまだ健在です！

と、脊髄反射的に楽天案件への猜疑心が漏れ出てしまいましたが、楽天が作っているわけではなく、開発はNTTデータであるとのこと。そこに、現場監修の立場で楽天イーグルスが関わっているのだとか。なるほど、若干の楽天エキスが混入しているのは心配ですが、12球団しかないんだからえり好みはできません。本気でコレに取り組もうとするくらい「ITに理解があって」「打てなくて困っている」のは楽天しか思いつきませんしね。

↓ちなみに、ソフトバンクではファームの練習施設に似たようなヤツを導入済み！

ソフトＢに３億円バーチャル打撃マシン！大谷と“いつでも”対戦可能に ― スポニチ Sponichi Annex 野球 https://t.co/5T9ZDqfoWY
- スポニチ野球記者 (@SponichiYakyu) 2016年3月11日

客：「もうあんのかよ！」
客：「3Dスコープと専用バットを使う」
客：「作ったのは……セガか」
客：「セガなら面白そう…！」
客：「ウィンドウズ95世代の無根拠なセガ信仰」
客：「でも対戦できるのは大谷とか則本とかだけか」
客：「ま、よく考えたら、ほかはいらんわな」
客：「そんな練習せんでも西武のピッチャーとか打てるしな」

ソフトバンクはファームに置いてるってよ！

セガ製のほうが絶対面白いからコッチ売ろうや！

先に「ヴァーチャバッター」の商標とっとくわ！

バーチャルボーイ用ソフト　バーチャルプロ野球

価格:5,918円
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感想(0件)

我が埼玉西武ライオンズも、「紅白戦で打ちやすいピッチャーを打って自信をつける」という練習方法で、球界屈指の打撃陣を構成することに成功はしていますが、この練習方法には致命的欠陥がありました。それは「打ちづらいピッチャーは打てない」という当たり前の現実。打ち頃の球はバッティングセンターのようにパカパカ打つのですが、少しイイのがくると途端に三振の山を築く。そして、大事な試合で他球団が出してくるピッチャーは、大抵がイイやつである。これが「大事な試合で勝てない」という決定的な差を生んでしまっていました。

ヴァーチャル打撃マシン、今こそ西武もコレを導入すべき。そもそも「秩父山中の奥の奥に幽閉されて、高校野球の豪華版みたいな設備で練習する」などという状態では、勝てるものも勝てません。我々の1軍よりもソフバンの3軍のほうがイイ環境で練習しているという実態。それはすぐに戦力の差にはならないかもしれませんが、10年20年先には果てしない差になってしまうもの。

3軍でもヴァーチャル打撃マシンを使える球団と、1軍でも秩父山中の球団。両方の球団から誘いを受けたら、どちらに気持ちが傾くかは比べるまでもありません。研修期間にあてがわれるパソコンがウィンドウズ95だったら、その時点で「うわぁ…」「この会社はダメだ」「職歴が汚れる」って思うじゃないですか。役に立つ立たないとか、業務に関係あるとかないとかではなく、同じくらいの環境を揃えておかないと、ハナから相手にされなくなってしまう。

↓ほかのゲームで忙しい巨人でさえ、ヴァーチャル打撃マシンを導入しているというのに！

「藤浪打てたら5000円ゲーム」が捗りそう！

さすが巨人、球界の最低ラインは外さない！

↓大正時代の建造物跡地で野球をやっているヤクルトでさえ、近所のバッティングセンターでヴァーチャル打撃ができるというのに！

400球5000円でヴァーチャルできるなら安い！

巨人が5000円もらう行為で5000円払うのは釈然としないが、ないよりはマシ！

今ならまだ間に合います。球界の最低線について行くのは今がチャンス。昔は西武にだってそんな気概があったはず。どこよりも早く、15年前くらいにヴァーチャル打撃マシンを導入していたじゃないですか。どこで埃かぶってるのかはよくわかりませんが、「最新のものを取り入れていこう」という気持ちはあったはず。忘れてしまっているだけで。

今や、横浜・広島も一周まわって最先端の設備を手にしている時代。そして2020年を目指す外苑大工事の流れに乗って、「立地以外はウチのほうがマシ」と唯一ウエメセで見下ろせる相手だったヤクルト（※ロッテは大型ビジョン以外はどっこいどっこい）も、待望の球場建て替えを迎えます。そうなったら、我々だけが山奥の古い建物で野球をやってる天狗様みたいな状況になってしまう。

ソフトではなく、ハードを。監督を替えるとかではなく、十年先に残るハードにこそ投資をすべき。たとえば来季から秋山OBを監督に迎えた場合、西武は分不相応の監督を招いた高額年俸出費（一両損）、秋山監督は誰がやっても負けるチームでキャリアに傷（一両損）、放置される球団設備（一両損）という、三方一両損です。どうせ負けるなら月給20万円くらいのお飾り監督で、そのぶん設備投資にまわしたほうが未来につながるというもの。いるでしょ！どんな仕事でも今ならありがたくやるしかない有名OBが！むしろ、月給が安いほうが群馬県に買い物に行く資金が生まれなくて好都合な有名OBが！キヨハピーーーーーー（※音声がカットされました）

↓何だこの国民宿舎みたいな座敷牢は！予備校生だってもっとマシなところに住んでるぞ！

壁紙がバブル期の模様をひきずってるぞ！

照明器具のヒモは、1万円くらいでリモコン式にできるぞ！

僕が親なら絶対に入れたくない環境！

とりあえずサッシを外せば誰でも侵入できるシステムは禁止です！

NEC リモコン付LEDシーリングライト「LIFELED’S」(～8畳) HLDZB0869 昼光色

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感想(4件)

今年の西武は開き直ったように「俺たち山奥っすから」というネイチャー感を出してきています。ファン向けのサービスにも「家庭菜園作り＆野球観戦のハシゴ」「丸太を切り落とす体験イベント」「苗木のプレゼント」など、山奥の嫁募集イベントみたいなことを積極的に仕掛け、そのうち牛でも育て始めるんじゃないかという勢い。最新なのか、山奥なのか、ここらで方針をしっかり決めていこうじゃありませんか。

「最新」に舵を切って、もう一度球界の盟主を目指すなら、相応の計画を立てて資金繰りをしていきましょう。今ならまだ売れる選手がいる。他球団なら単年で3億くらい出しそうな選手が残っている。自分で出ていく前に売らなければ、再投資はできません。松坂大輔が付け替えてくれた電光掲示板がどれだけ球場内のオシャレ感を上げてきたか、身に染みて感じているでしょう。千葉マリンを上回る唯一のストロングポイントが、どれだけ誇りとなっているか。

いっそ山奥に舵を切るなら、山奥の魅力をもっと出していくべき。広大な自然の中で、広がる芝生のじゅうたん。まるで山小屋のような建物で、販売されるグッズや弁当、そして展示されるメモリアルな遺物たち。その向こうにあえて木の風合いを残した古民家風球場がのぞき、周辺には桜や紅葉など季節ごとの美しい山の彩りが広がる。

客席に伸びる古木は屋根代わりにその枝を広げ、併設された売店からは入れたてのコーヒーの香りが広がる。外部通路ではいくつもの焚き火が燃え、そこではマシュマロを焼いて食べたり、焼きリンゴを作って食べたりできる。小さなテントがいくつも立ち並ぶスタンドは、ちょっとしたプライベート空間。いつものカレーも、今日は倍くらい美味しく感じる。「まるでキャンプにきたみたい！」というグラマラスな感動体験。西武ならば、それができる。

ほかの球団には、今から球場脇に山を作るのは絶対に無理です。どんなに設備を豪華にしようが、山は作れない。ドングリは落ちてこないし、カブト虫は飛んでこない。野球なのか、山なのか。ヴァーチャルなのか、ネイチャーなのか。どちらを見世物にするのか。どんどん進化する他球団を見て、身の振り方をしっかり考えてほしいもの。僕は、もう「山」のほうに気持ちが傾いています！

↓若獅子寮もいっそテントにしたら、オシャレな施設になる！