破裂の危険性も…!消火器の“期限切れ”に要注意

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9/1「防災の日」を前に、一般社団法人 日本消火器工業会と消火器リサイクル推進センターが、「家庭内の消火器の保有実態に関する全国調査」を実施した。

一般家庭は消火器の点検を忘れがち!?

現在、国内に設置されている消火器の大半は、法令で設置が義務付けられているもので、事業所や店舗、工場などの他、マンションなどの集合住宅に設置されているものは半年に1度の点検が義務付けられているため、消火器の老朽化による不具合などの心配はほとんどないという。

ところが、消火器の設置義務がない一戸建て、長屋建てなどの一般住宅で自主的に消火器を設置している場合、点検を行うことなく使用期限が過ぎた消火器を持ち続けてしまうことが多いそう。

メーカーによって異なるものの、実は消火器の使用期限は業務用で10年、住宅用で5年というものが多く、使用期限を過ぎ、腐食が進んだ消火器を操作したなどの破裂事故は消防庁に報告されただけでも、過去5年で10件を数えるという。

 ▼使用期限の表示例

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中には、大怪我や死亡事故につながるケースもあるので、古い消火器の点検・回収は思ったより重要なことのようだ。

 一般家庭の消化器事情を初調査!

今回、日本消火器工業会と消火器リサイクル推進センターは、一般家庭での消火器の利用状況に関する調査を実施。

「一戸建てまたは長屋建てにお住まい」で、「消火器関連業務に従事していない」「消火器(エアゾール式消火具を除く)を保有」している全国の20歳〜79歳の男女2,000名を対象にアンケートを行った。

消火器任意設置の一般家庭における保有数や製造後の経過年数についての全国的な調査は今回が初の試みで、さまざまな実態が浮き彫りになったという。

消火器を持つ一般家庭は約4割

調査によると、一戸建て・長屋建てに住む人の消火器保有率は約41%。

保有本数は、2,000戸で合計2,700本。消火器は、1〜2本保有しているという人がほとんどだが、中には4本以上持っているという人も。

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また、任意で持っている消火器のうち、約半数の50.5%が、製造後約5年以内(2012年製以降)で、約10年以内(2007年製以降)が74%を占めたという。

一方、製造後10年超(使用期限切れ)のものは約26%、製造後20年を超えているものが約8%。1986年以前に製造され30年を超えているものが約3%。

調査の結果、一般家庭のおよそ4戸に1戸は使えない不用消火器を保有していることが判明した。

▼「お持ちの消火器の製造年を教えてください」に対しての回答をまとめた結果

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廃棄方法が分からず持ち続けてしまう人多数!

廃棄していない理由としては、「どのように廃棄すればよいかわからない」という回答が最多(約58%)だったほか、「特にじゃまになっていない」、「まだ使えるかもしれないのでもったいない」といった退蔵期間の長期化につながりやすい理由が多く挙げられた。

▼「ご自宅に不用消火器がある場合、その不用消火器を廃棄していないのはなぜですか。当てはまるものをすべてお選びください」に対しての回答

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家庭の消火器、リサイクル方法とは?

消火器リサイクル推進センターでは、消火器工業会ならびに各消火器メーカーと協力して、日本各地に5000か所以上の消火器を回収する特定窓口を設置し、ホームページや電話による回収窓口の紹介を行っているという。

回収された廃棄消火器は、90%を超える高い再資源化率となっているそうなので、自宅に古い消火器がある人は相談してみてはどうだろう。

 ▼老朽化した消火器の一例

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東京消防庁管内の消火器を使用した初期消火の成功率は75.3%(平成27年中)という高い数値のデータもあるほど、初期消火にきわめて有効な消火器。

しかし、長期間放置したまま劣化した消火器では、いざという時役に立たないうえ、破裂事故につながっては、何のために設置しているのかわからない。

消火器を設置するだけで安心するのではなく、定期的な点検の実施、リサイクル方法を知ることなども大切である。