【iPad Air2 / iPad mini 3実機レビュー】新しいiPadはここが違う! 先行タッチ&トライレポート

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アップルは日本時間の10月16日の深夜、新しいiPadシリーズを発表しました。今回のiPadで最も分かりやすい特徴は、先月発売されたiPhone 6シリーズと同様に薄くなったことです。では、その使い勝手はどうなのか、17日に開催されたメディア向けのタッチ&トライで実際に新しいiPadを触ってきました。

【iPad Air2/mini 3実機写真多数】気になる「薄さ」を接写カットで確認!

■iPad Air2とiPad mini 3が登場、iPad Air2はより薄くなった!

まずは新製品のラインナップを紹介しましょう。今回登場したのは、9.7インチディスプレイのiPad Air 2と、7.9インチのiPad mini 3の2機種です。

大きな変更があったのはiPad Air 2のほうです。処理速度の決め手となるCPUが強化され、最新のApple A8X+M8モーションコプロセッサに変更されました。また背面のiSightカメラは800万画素にスペックアップし、iPhone 6と同様に連写できるバーストモードやタイマー撮影が使えるようになっています。

動画機能も変更があり、120fpsの滑らかなスローモーション撮影が可能です。前面のFaceTimeカメラも解放値がF2.4になるなど性能が上がっています。iPhone 6にも搭載された気圧計も搭載されました。

最も大きな変更と言えるのは、iPad Air 2の本体の厚さが従来の7.5mmから6.1mmになり、薄くなったことです。これは先月発売されたiPhone 6 Plusの7.1mm、iPhone 6の6.9mmよりも薄いということになります。

■新色のゴールドが加わり、指紋認証機能とTouch IDを搭載

iPad Air 2、iPad mini 3両方に共通する変更として、カラーバリエーションにゴールドが加わりました。従来のシルバーとスペースグレイに加えて、iPhone 6と同じく3色のラインナップとなりました。またストレージの容量は、それぞれ16、64、128GBのバリエーションが用意されています。

また両機種とも、ホームボタンが指紋認証機能を備えるTouch IDになりました。セキュリティーを強化しつつもパスコードを入力することなく簡単にログインできることに加え、iTunesでの音楽やApp Storeでのアプリの購入が指紋認証で手軽に行えるようになります。

■薄くなったiPad Air 2は、大きさを感じさせず持ちやすい

では、スペックだけでなく、使い心地や操作感はどうなのか、実際に触って検証してみました。まず薄くなったiPad Air 2は、その薄さが手伝って非常に持ちやすいという印象を受けました。これは大きな画面を手軽に楽しめる端末として、重要なスペックです。

会場ではiPad Air 2で撮影された写真を見ることができたのですが、ディスプレイの視認性が向上していることもあってか、細部まで解像感の高い画像です。また室内での使用ではあったのですが、ディスプレイの周囲の映り込みがあまり気にならず、新しく採用された反射防止コーティングの効果はあるように感じました。

■リビングの端末としても、フィールドの端末としても進化

iPadが切り開いたタブレットPCというジャンルは、持ち運びのしやすさ、手軽な使い勝手、ひざや机の上に置けて複数人でのモニターの共有が楽、といった特徴があります。今回の新製品、特にiPad Air 2については、こういったタブレットPCのメリットを正常進化させたものだと言えます。

9.7インチという比較的大きなディスプレイの視認性を向上しつつ、従来は3層だったものを1つにまとめる構造を採用することでより薄くなりました。この薄さであれば、カバンに入れて運ぶにも便利だし、リビングに置いておけば気軽に取り上げて使う気になります。ディスプレイの性能向上は、屋外での利用にも効果を発揮しそうです。同時に最大10時間という長い駆動時間を維持していることも重要です。

なおiPad mini 3での実質的な変更点は、Touch IDの搭載とApple Payへの対応、そして、128GBモデルとゴールドのカラーバリエーションの追加となっています。iPhone 6 Plusの登場で、存在意義を問う声も聞こえてきましたが、並べてみるとその差は歴然で、ディスプレイ上で扱える情報量は異なることが分かります。

■iPad AirとiPad miniも継続され、5機種がラインナップ

最後にラインナップですが、旧機種も一部継続され5機種となります。iPad Airのほか、従来のiPad mini RetinaティスプレイモデルがiPad mini 2として、さらに初代iPad miniも16GBのみが継続販売されます。

価格を16GBのWi-Fiモデルで比較すると、iPad Air 2が5万3800円、iPad Airが4万2800円、iPad mini 3が4万2800円、iPad mini 2が3万1800円、iPad miniが2万6800円となっています。ちなみに128GBは、iPad Air 2が7万5800円、iPad mini 3は6万4800円です。

それぞれセルラーモデルも用意されており、NTTドコモ、au、ソフトバンクでそれぞれ取り扱われる予定です。こちらは各キャリアが発表する料金プランを参照してください。

新しいiPadの予約開始は10月18日からです。