国際スケート連盟(ISU)のオッタビオ・チンクアンタ会長は27日、ソチ五輪で銀メダルに終わったキム・ヨナ(韓国)の採点を不服とし、韓国スケート連盟と大韓体育会がISUに異議申し立て、調査の要求を決めたことについて「韓国から何も受け取っていない」と話した。(写真は「CNSPHOTO」提供、2014年2月、ロシアで開催されたソチ冬季五輪)

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 国際スケート連盟(ISU)のオッタビオ・チンクアンタ会長は27日、ソチ五輪で銀メダルに終わったキム・ヨナ(韓国)の採点を不服とし、韓国スケート連盟と大韓体育会がISUに異議申し立て、調査の要求を決めたことについて「韓国から何も受け取っていない」と話した。

 韓国スケート連盟は21日にISUに異議を申し立てる方針を発表しており、未だ提訴に踏み切っていない同連盟の対応に関心が集まっている。複数の韓国メディアが報じた。

 韓国スケート連盟の関係者は、韓国メディアの取材に対し「21日にISUの懲戒委員会に提訴すると公式に発表したことは確か」としながらも、「現在は日本で世界選手権大会が行われている。ISUの理事の多くも日本に集まっており、送っても無意味なため提訴していない」と説明した。

 さいたまスーパーアリーナで開催されているフィギュアスケートの世界選手権には、韓国から3人の選手が出場している。同関係者は「今提訴すれば(3人の選手が)不利な状況に陥る可能性がある」と懸念し、提出の時期を少し遅らせていると話した。資料はすでに揃っており、提出するだけの状態という。

 同関係者は抗議文を提出する時期について、「世界選手権終了後の、来月4月初めごろになるだろう」と述べた。(編集担当:新川悠)(写真は「CNSPHOTO」提供、2014年2月、ロシアで開催されたソチ冬季五輪)