すでに数十台目となるエグゾーストキャノン

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 「でんじろう先生がよくやる空気砲の強力なヤツを作ってみました」。超空気砲「エグゾーストキャノン」を開発したUZMLabの安永昌平氏はそう語る。UZMLabは栃木県にある高校の物理部員らで構成されるサークルで、2011年12月3日から東京工業大学大岡山キャンパスで開催されているMake:Tokyo Meeting07にこの空気砲を出展した。

 エグゾーストキャノンは、コンプレッサー(圧縮機)で9気圧にまで高めた空気を一気に解放する空気砲で、サイエンスプロデューサーの米村でんじろう氏が段ボール箱を使って作る空気砲の強力版だという。段ボール箱の空気砲との違いは筒内部のピストンにあり、空気圧で"銃口"を塞いでいたピストン先端が一気に元の位置に戻ることで、破裂音を発する。基本的にはホームセンターで手に入るものだけで作られており、数日程度で作れるものから製作に1ヶ月以上要するものまであるという。

 この空気砲を作る目的について安永氏は「ロマンがあるからです」とし、特に「エグゾースト」という名称については「厨二(中二病=中学2年生くらいの少年や少女にありそうな言動をしてしまうこと)っぽいですが、そういうところにもロマンを感じたい」と語る。今後は先端部を細めた形の空気砲に挑みたいという。「ホースの先を絞ると水の勢いが増すように、空気砲にもそうした変化があるのではないかと考えています」。

 なお銃口で空気が拡散するため、この空気砲の威力は低い。ただし、銃口付近ではCDを割るくらいの力があると安永氏は教えてくれた。

◇関連サイト
・[ニコニコ動画] 超空気砲エグゾーストキャノンのデモンストレーションを視聴
http://www.nicovideo.jp/watch/1322912810

(土井大輔)