オバマ大統領ももはや打つ手無し メキシコ湾原油流出事故の想像以上の深刻【週刊 上杉隆】
第110回全米オープンの取材のため、筆者は現在、米国カリフォルニア州ぺブルビーチリゾートに来ている。メディアセンターには全米のみならず世界中から多くの記者たちが集まっている。
テントにはテレビスクリーンが何段も設置され、新聞や雑誌などが置かれている。ここ数日、どのメディアもトップニュースは同じ、メキシコ湾での原油流出事故一色である。
米国の危機は深刻だ。1000メートル以上の深海から流失し続けている原油パイプの修理のためにあらゆるアイディアが試されたようだ。だが、どれもうまくいかず、結局、破損による流失を止める手段はないようだ。いよいよ万策も尽きようとしている。
「BPには文句を言いたい気持ちもあるが、私はそうした仕事をするために大統領になったのではない。私の仕事はこの問題を解決することである」(オバマ米大統領)
とはいうものの、米政府にできることは限られている。そもそも原油の流失は続いているし、BPという石油会社一社の責に帰するには問題があまりに大きくなりすぎてしまっている。
被害総額は甚大だ。新聞各紙のコラムでも、オバマ米大統領の対応に対して厳しい論調が目立ってきている。桁が2桁足りない、という批判もある。当初の米政府の初動の遅れを指摘する声は日に日に増しているようだ。
オバマ大統領は、2005年のハリケーンカトリーナの被害の際にブッシュ大統領の受けた、メディアからの散々な悪評を思い出しているのかもしれない。だが、人命を除けば、それ以上の経済被害になることはほとんど確定的だという。
続きはこちら
■関連記事
・人間“鳩山由紀夫”を最後まで理解できなかったオバマ大統領
・日本を標的にした米クリーンテック戦略に日本は抗しきれるか
・菅総理に求めることはただ一つ、途中で投げ出すことなかれ【週刊 上杉隆】
・国会延長せず、選挙戦へ突入 菅内閣が取った「逃げの戦法」の是非【田中秀征 政権ウォッチ】
・信頼回復の責務を果たせるか?菅新政権が背負った「3つの課題」
