ノッツ・カウンティを5年のうちにリーグ2(イングランド4部)からプレミアリーグへ昇格させるというスヴェン・ゴラン・エリクソン氏の夢は、たった8カ月しか続かなかった。エリクソン氏は昨年7月、ノッツのテクニカル・ディレクターを引き受けて周囲を驚かせていた。

だが残念ながら、選手たちに豪華な報酬を与え、補強のために約2900万ユーロ(約35億5000万円)の予算を用意するという約束は、クラブを破産寸前まで追いやった負債が継続的に増えていったことで、現実のものとはならなかった(負債は最低でも460万ユーロ=約5億6000万円と言われる)。そして、オーナーはピーター・トレンブリング氏から名目上の1ポンド(約140円)でレイ・トリュー氏へ。同氏はイギリス『タイムズ』に対し、次のように話している。

「大幅なカットがあるだろう。クラブにはプレミアリーグ並みのスタッフがおり、それはもちろん可能なことではないからだ。我々は現実世界に生きているんだよ。だがこれは、我々が野心的でないという意味ではない。我々の目標は、ノッツ・カウンティをチャンピオンシップ(2部)へ引き上げることだ。だが、プレミアリーグのことを考えるのは、本当に無謀すぎると思う」

トリュー氏が打ち出した厳格な体制によって、エリクソン氏の立場が心地良いものではなくなるのは当然だ。そこで、エリクソン氏はテクニカル・ディレクター職を辞任することに決めたのである。ただし、『デイリー・ミラー』によれば、同氏がサッカー界から姿を消すのはほんの一時のことかもしれない。エリクソン氏にはすでに、ナイジェリアと韓国という2つの代表チームから、南アフリカでのワールドカップに向けてオファーが提示されているという。