敗退が決まり、ポルトガルのラモス(左)と健闘をたたえ合うクロアチアのモドリッチ(2日)=吉野拓也撮影

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 サッカーのワールドカップ(W杯)北中米3か国大会は2日(日本時間3日)、決勝トーナメント1回戦が行われ、ポルトガル(世界ランキング5位)は前回大会3位のクロアチア(同11位)に競り勝った。

 ポルトガルは6日(日本時間7日)の2回戦でスペインと対戦する。(世界ランキングは6月11日時点)

ポルトガル2―1クロアチア

 ポルトガルが劇的な逆転勝利。68分にロナルドがPKを決めて同点とすると、後半追加タイムに途中出場のラモスがクロスに頭で合わせて勝ち越した。ペリシッチのゴールで先制したクロアチアは、追いつかれてから攻勢をかけたが、好機をものにできなかった。

終了寸前、VAR判定で同点ならず

 後半の追加タイムに勝ち越されたクロアチアは、あきらめていなかった。目安の10分を過ぎても猛攻をしかけ、ゴールネットを揺らしたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)による判定の結果、オフサイドとなり、ノーゴール。勝負強さが持ち味のチームは、あと一歩及ばなかった。

 理想的な展開のはずだった。前半は相手の攻撃をしのぎながら好機を待ち、後半にペリシッチが先制点。あとは、焦る相手を冷静にいなすはずだった。一変したのは68分。相手主将のロナルドに決勝トーナメント初得点となるPKを決められた。勝ち越し点を狙う中で、終盤にクロスから失点した。

 敗戦後、スタンドからは40歳のモドリッチに「ルカ!」と大きな声が飛んだ。人口約400万人の小国が、2018年大会準優勝、前回大会3位と躍進。そのチームの「心臓」は間違いなく、攻守に奮闘し、仲間を鼓舞し続けたモドリッチだった。

 同世代の仲間たちが次々と代表を去り、自身もこの日、5度目の大舞台を終えた。年齢的には、今回が最後のW杯だろう。ポルトガルのマルティネス監督は「多くのアスリートやサッカーを愛する全ての人々にとってのロールモデルだ」と最大級の賛辞を送る。試合後は、かつてレアル・マドリード(スペイン)で共闘したロナルドと抱き合い、健闘をたたえあった。敗れてなお、凜としたたたずまいは誇りに満ちていた。(平沢祐)