(左から)殺人などの罪に問われた内田梨瑚被告と小西優花被告(SNSより)

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 5月25日に始まった内田梨瑚被告(23)の公判が続いている。北海道旭川市の景勝地「神居古潭」にある吊り橋で、当時17歳の女子高校生Aさんを死なせた殺人罪などで起訴されている内田被告。これまで「殺意はなかった」と否定を続けてきたが、6月4日の第7回公判では声を詰まらせながら謝罪する場面もあった──。【全3回の第3回。第1回から読む

【写真】〈最近5吸ったて〉内田梨瑚被告が大麻を使っていることを知人にアピールしていたDMほか、タバコのようなものを手に持ちカラオケで熱唱する内田被告の姿なども

「第6回公判(6月3日)ではAさんの遺族の供述調書が読み上げられ、『犯人に極刑を望んでいる』という訴えを、表情を変えることなく聞いていた内田被告。第7回公判ではまず、弁護人が内田被告の謝罪文を読み上げました」(全国紙社会部記者)

 内田被告の謝罪文はAさんの遺族に向けたもので、「罪を重く受け止め、深く反省しています。本当に申し訳ございません」「犯した罪と向き合い、反省する毎日です。全て責任は私にあります」などと綴られていた。

 その後、弁護人による被告人質問に入り、内田被告は改めて謝罪をした

弁護人:事件から2年以上経過した。どのように生活していたか?

内田被告:取り調べが終わって拘置所へ移り、一人の時間を過ごす中でAさんを死なせてしまった責任と向き合えるようになって、月日が経つごとに反省と謝罪の気持ちが強くなった。

弁護人:被害に遭ったAさんはどんな気持ちだったと思うか?

内田被告:不安や恐怖、痛み、孤独を感じて、苦しかったと思う。

弁護人:Aさんのご両親の気持ちはどうだと思うか?

内田被告:言葉にならないくらい、辛い気持ちになると思う。

弁護人:Aさんのご遺族に伝えたいことは?

内田被告:私の身勝手で非常識な言動により、Aさんを傷つけ、苦しませ、人生を奪ってしまい、本当に申し訳ございません。これからも罪と向き合い、自分にできる償いを見つけ、受刑生活を真面目につとめます。本当に申し訳ございません。

「涙声で話し、聞き取りにくい部分もありましたが、最後は傍聴席の遺族に向かって頭を下げていました。90度の深いお辞儀で、1分ほど頭を下げ続けていたといいます。その後『どのように罪を償っていこうと思うか?』という質問に、内田被告は『Aさんへの謝罪の気持ちを毎日ノートに書く』『社会に戻れたとしても、Aさんを想う気持ちを忘れずに責任と向き合う』などと答えていました」(同前)

 次に、検察官による被告人質問が始まった。検察官はまず「なぜ泣いたのか?」と指摘。内田被告は何も答えず、30秒ほど沈黙が続いた。

検察官:質問は聞こえたか?

内田被告:はい。

検察官:(もう一度、同じ質問)なぜ泣いた?

内田被告:……。

検察官:答えたくないのか?

内田被告:……。

検察官:答える気があるのか、ないのか教えてほしい。

内田被告:……。

 検察官は「答える気がない」と判断し、別の質問へ移った。

「沈黙していた間の内田被告は、呼吸を整えようとしているようにも見えました。泣きそうなのを堪えていたのかもしれません。ただ、その後の検察官のスマートフォンに関する質問には『はい』と返事をしていました。ややふてくされたような言い方でしたが、これも涙声だったせいかもしれないが、本当のところはわかりません。

後の弁護人による補充質問で『なぜ泣いたのか、という質問で沈黙していた時に何を考えていたのか?』と確認されると、内田被告は『泣いたらダメなのかと思った』と答えていました」(同前)

 また、被害者代理人による被告人質問では「なぜ泣いたのかという質問の後、ふてくされているようにも見受けられた」と指摘されたが、内田被告は「そう思われたのなら、(自分の感情の)コントロールができてないのだと思う」と受け止めていた。

 しかし、「判決を受け入れる準備はできているか?」という問いには「判決によって異なる」と回答した内田被告。

 6月8日の第8回公判で検察側は「人格の尊厳を踏みにじる極めて残虐な犯行」として懲役27年を求刑。弁護側は殺意を否定した。判決は6月22日に予定されている。

(了。第1回から読む)