『初めて聞くことのように、人の話を聞く』というテーマで、脳科学者の茂木健一郎氏が自身の見解を語った。動画冒頭、茂木氏は「僕は人の話を聞くときに、普段から心がけていることがあって、あたかもそれを初めて聞いたかのように聞くということなんです」と自身の実践を披露。その理由について、たとえ自分が知っていることでも一旦思いを脇に置き、「初めてそれを聞いたかのような感激を持って答えるのが理想」だと強調した。

さらに茂木氏は、「それ前にも言っていたよ」「お前それ半年前も言ってたぞ」という態度を否定。「人間って、同じ文字列を発したとしても自分も相手もその時の状態は違う。だから“初めて聞く”という姿勢がリスペクトであり親切」と持論を展開。「自分の記憶力を自慢したいのか、よく分かんないけど」と、同じ話を繰り返した人に“前も聞いた”と指摘することは無意味だと批判した。

また、ビリー・アイリッシュの例を挙げ「何度も作った曲を歌っていても、その曲を初めて歌うかのように表現する。それが言葉へのリスペクト」と分かりやすく説明。「言葉は生鮮食料品。初めて聞く、発するかのように接することが大事」とし、身近な例として認知症の方や子供との会話にも同じ姿勢が重要だと語った。

「子供の話って大人は全部知ってるよって思いがちだけど、『そうなんだ、すごいね、えー』と感激を持って聞くことは、相手への励ましでもあり自分の脳もフレッシュになる」と茂木氏。「同じ夜明けを何度も見ていると思っても、今日の自分にとっては初めてであって、常に“初めて”で接することが大切」と締めくくった。

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