ドジャース・大谷翔平(C)Getty Images

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ここに来て大きな注目を集めているのが、「投手・大谷翔平」の復帰プラン。現在右肘のリハビリ中だが、10月からのプレーオフで復活する可能性が浮上し、賛否両論入り乱れている。米メディア『FANSIDED』は「ドジャースは、大谷に登板するようプレッシャーをかけている人物は解雇すべきだ」とし、今季中の復活に反対の立場を表明した。

■「リスクを負わせたら解任に値」

大谷は昨秋に右肘を手術。現在も投手としてのリハビリは継続中で、今季はDH専念と見られていた。
しかし、すでに捕手を座らせて投球練習を行っているだけでなく、近々球場で打者相手に投げることも予定されており、回復は順調そのもの。そのため、プレーオフでの復帰登板を求める声が上がりはじめ、デーブ・ロバーツ監督も「実現する可能性は極めて低いが、ゼロではない。ショウヘイには(プレーオフでの登板も)頭に入れておいてもらえるとうれしい」などと発言し、話題となった。
この流れに対して異論を唱えたのが、米メディア『FANSIDED』。同メディアは先日、「ドジャースは、ポストシーズンでショウヘイ・オオタニに登板するようプレッシャーをかけている人物を解雇すべきだ」とする記事を掲載。冒頭から「肘の負傷が再発するかもしれない。オオタニをそんなリスクにさらした場合、それは解任理由に値する。この二刀流のスターが、ポストシーズンでマウンドに上がり、肘の具合を悪化させたら、この意思決定に関わったすべての人は解雇されるべき」と激しく主張した。

■指揮官のコメントも「無責任」

さらに同メディアはロバーツ監督のコメントも批判。「二刀流のスーパースターであるオオタニについて、今回のポストシーズンで登板する可能性を無責任に残した」と指摘し、糾弾した。そして「手術したオオタニがブルペンでの投球練習を再開してからまだ1カ月も経っていない。しかし、勝つか負けるかのハイリスクな状況でいきなり投げるかもしれないという話が出てきた。不可解だ」と疑問を提示した。
続けて同メディアは「ロサンゼルスは今オフにオオタニと10年総額7億ドルの契約を結んだ。しかし、球団は彼らの貴重な資産を守るどころか、彼の将来、そしてチームの将来を危険にさらし、1回のポストシーズンのために無謀な選択をしようとしている。この決断は理解しがたく、オオタニが回復過程で何らかの後退を強いられたら、その選択には責任が伴う」と訴え、復帰登板に舵を切った場合、決定に関与した人物は解雇相当だと強調した。
もし右肘に再度トラブルが起こった場合、「打者・大谷」にも悪影響が出る可能性は否定できず、同メディアは「投手・大谷」を求めることが、「打者・大谷」も危険にさらすことになるとして、復帰に対して否定的な声をあげた。