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 Jpn3「第35回テレ玉杯オーバルスプリント」が18日、浦和競馬場で行われた。5番人気のスマイルウィ(牡7=張田京)が4角先頭から押し切って交流重賞初制覇。南関東では重賞7勝目となった。

 これが南関トップマイラーの底力だ。スマイルウィが昨年2度の2着(さきたま杯、テレ玉杯オーバルスプリント)に泣いた浦和1400メートルで三度目の正直。念願のダートグレードタイトルを手に入れた。

 大外7番枠から好スタート。道中は3、4番手の外を追走した。3角過ぎでスパートを開始。一気に先団をのみ込んで先頭に躍り出る。最後はスレイマンの強襲を3/4馬身差でしのいでゴールを駆け抜けた。

 前走10着からの鮮やかな逆襲劇。矢野は「スタッフの方々がよくここまで立て直してくれた」と感謝した。張田師も「悔しいレースが続いたので一発狙っていた。枠番も良かったし、雨が降ってきたのも良かった」と笑顔。レース直前からの激しい雨も、道悪を得意とするスマイルウィにはプラスに働いた。

 今後は3連覇が懸かるゴールドC(S1、12月24日、浦和1400メートル)かJBCスプリント(Jpn1、11月4日、佐賀1400メートル)のどちらかに絞って調整される。新たな勲章を手に入れ、意気揚々とスプリント路線の頂点を目指す。

 ▽スマイルウィ 父エスポワールシチー 母アップライジング(母の父)コマンズ 牡7歳 船橋・張田京厩舎 馬主・SRT 生産者・北海道新冠町の芳住鉄兵氏 通算34戦17勝 総獲得賞金2億6338万円。