登園しぶりの3歳息子。母親がキュン死した「保育園行きたくない」の愛おしすぎる理由

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X(旧Twitter)で子育ての思わずクスっとしてしまう出来事を日々ポストし、話題を集めている「ひみつのうつ子ちゃん」(@utuko_chan)。「いいね」1万超えも多数! 人気の秘密は、「あるあるの共感力」です。そんな話題のポストでは書ききれなかったエピソードをうつ子ちゃん自身が執筆。

うつ子ちゃんの3歳の息子さんは、朝「保育園に行きたくない」の登園渋りが出てしまうことも。働くママとしての都合と子どもの気持ちに葛藤することも多いといいます。そんなある日、息子さんが発した言葉に心臓を鷲づかみにされたうつ子ちゃん。一体どんな言葉だったのでしょうか? Xでなんと16万件もの「いいね」を集めた、多くの方が共感したエピソードをご紹介します。

「ワーママ」VS「専業主婦」論争に思うこと

SNSでたびたび見かける「働くママ(ワーママ)」と「専業主婦」の論争。つい最近も私のタイムラインに流れてきました。この話題は、定期的に、いつも忘れた頃にやってくるので、普遍的な問題なのでしょう。

実際に、ついに残り2週となったNHKの連続ドラマ『虎に翼』でも、法曹界で奮闘する伊藤沙莉さん演じる寅子と森田望智さん演じる専業主婦として家庭を切り盛りする花江の気持ちの行き違いなども描かれたりしていましたよね。100年前も100年経ってもこの論争は続くのかもしれません。

私自身は子どもが生まれたのをきっかけに専業主婦になり、そして子どもが2歳になる頃に在宅ではありますが、少しずつ仕事をするようになりました。個人的には、出産後に時間をあまり開けずに子どもを保育園に預けて働きに出るママさんには無条件に「すごい」と思いますし、ずっと自宅保育をしているママさんのことも「すごい」と思います。そして、2歳ごろから保育園に預けて働いている自分自身のことも「すごいぞ、私」と思っています。つまり“みんな違って、みんなすごい”です。寅ちゃんもすごいし、花江さんもすごいし、私もすごい(笑)。どっちも大変でどっちも頑張っているのですから。

ワーママと専業主婦でどのような言い合いになっているかは、様々な意見が飛び交っているので、簡単にひと言では言い表せません。ザッと拝読すると、「3歳神話」、いわゆる“子どもは3歳までは母親と密接に関わること、それが子どもの発達にとって大切である”という子育て神話が影響しているように感じます。

でも最近、保育士のママ友からこんなことを教えてもらいました。「子どもが3歳になるまでお母さんと一緒に過ごした方がいいという時間の量より、子どもが小さいとき、親はできるだけご機嫌でいることのほうが発達には大切」と……。なるほど! 雷が頭のてっぺんに落ちた気分になりました。確かに一緒にいる時間が長くても親が不機嫌で、イライラしていたら子どもにも負の気持ちが伝播してしまうかもしれませんよね。いっしょにいる時間が短くても、その間親が機嫌良く、ニコニコしていたら子どもは安心する……。ワーママも専業主婦もみんなみんな、機嫌良く過ごすがキーワードなんですね。

とは言え、「いつもご機嫌に」と言われても、それはそれでなかなか難しいものです。私はワーママ組ですが、息子の保育園通い、「登園渋り」にひと苦労しています。本日はそんな息子がなかなか登園せずに苦労したある日のエピソードをご紹介したいと思います。

ワーママのもっとも手強い天敵「登園しぶり」

我が子が保育園に通い出した当初、毎朝「おギャンのギャン」状態でした。とにかくギャン泣きで、当時通っていた保育園の先生は「水分が取れなかったらさすがに連絡するけど、泣いていてもそのうち泣き止むから、ママは心配しないでね」と優しく声をかけてくださいました。そんな息子と断腸の思いで別れ、園の門を出たところで、今度は私が大泣きしたこともありました。今でも当時の先生と「あの頃はほんま大変やったね〜!」と笑いあうくらい慣らし保育が精神的にキツかったことを覚えています。息子もとても頑張ってくれたと思います。

そんな息子も、もうすぐ4歳。今年の4月からは別の保育園に通いだしたのですが、今では仲良しのお友だちもできたようで、「行くよ〜!」と声かけすると、すんなり家を出てくれることも多くなりました。とはいえ、感情が一定しないのもこの年齢の子どもの常……。たまに保育園に行くのが嫌になるみたいで、「行くよ〜!」と声をかけると、「今日も保育園なの? 多すぎやろ!」と立派な関西弁でツッコミを入れてくるようにもなりました(笑)。

保育園ばかりではかわいそうかな……と、思うことも正直あります。でも、私は今仕事も頑張りたい、もちろん子育てもやっていきたい……。私のインサイドヘッドがあーだ、こーだと騒ぎますが、保育園に預けて仕事して、そして生き生きとした姿を子どもに見せたいな、という結論に至るのです。「保育園イヤなの…」と朝ごねていた息子も、夕方のお迎え時間になると、今度は園のお友だちともっと遊びたいと、帰りたがらないくらいに楽しんでいます。先生もとても優しくて、水遊びやおうたやダンスも教えてくださっているみたいで、感謝しかありません。

息子の言葉に、心臓がギュギュギュのギュウッ

ただ、やはり朝の息子の登園渋りには頭を抱えることは今もあります。

この日の朝も「ママ…保育園イヤなの」からスタートしました。「そうだよねぇ、嫌だよねぇ」と受け入れつつ「どうしてイヤなの?」と聞いてみたのです。すると息子は「ママとずっと、ずっとずっとずーっと一緒に居たいの…だから保育園イヤなの」と言うのです。心臓がギュウッてなりました。ギュギュギュのギュウッて……。

「ありがとう、ママもずっと一緒にいたいよ。でもね、お仕事してたくさんお金稼いで、おもちゃもたくさん買いたいの……」と言うと「うんわかった! ママお仕事たくさんがんばってね! いっぱいお仕事してね!」と笑顔で登園していきました。ズコーッ!子育てをしているとまるで新喜劇のズッコケのような場面に遭遇することも多いですね(笑).

このエピソードをXでポストしたところ、なんと16万もの「いいね」をいただき、コメントも100件以上寄せられました。私と同じように胸が締めつけられる体験をしている現役ママさんたち、そして保育士の方や、子育ての先輩たち、いろんな立場の方から多くのコメントがあり、心が温かくなりました。再び胸熱、ありがとうございます!

◇『「ぼくはママの大事、大事な◯◯(息子の名)なのになんで、保育園に行くの…?」と、夜寝かしつけの時に言われて同じくハートを抉られながら答えを模索しました…』

最近息子にダメなことを注意したりすると「せっかく生まれてきたのに……」と言われ悶絶しています(笑)。一体どこで覚えたの、そのフレーズ! みたいな発言ありますよね。

◇『私は知っている…。こんな事を保育園の玄関で涙ながらに言っても保育室に入ると秒でお友だちや好きなおもちゃでご機嫌で遊んでいる事を…』

先生〜!いつもありがとうございます!先生方のおかげで息子は楽しく保育園ライフを送れておりますぅぅぅう!!!

◇『当時、登園できずに園長先生と面談になって息子に泣きながら「ママが怖いから、幼稚園行きたくない」と言われたのを思い出した。ママが怖いなら幼稚園行ったほうがよくないか? 園長めっちゃ笑っていたし。そんな理解不能な息子も今日は模試受けに行ってます。当時と同じく見守るしかできない母です』

「ママが怖いから幼稚園に行きたくない」カワイイですね(笑)。ほんとにカワイイ。そして、そんな可愛いお子様がもう模試受験。きっと我が息子の幼少時代、一瞬で過ぎてゆくのだろうと思います……。なんだか秋の気配……しみじみしちゃいました。

競うよりも褒め合う社会になりますように

私はよく実父に息子の育児を手伝ってもらうのですが、父からたまに、「そんなに早くから保育園だなんてかわいそう……」とか、「もっとママとそばにいたいよねぇ〜」と息子に言うときがあります。そんなとき私は「ちょ…、お父さんはお母さんに子育て全任せで、育児の大変さ知らんやん!」と本音がポロリと口から出そうになります(あまりに頭にきてキッパリ言ってしまうこともあります)。父は悪気ないようですが、こんな風に言われるとやはりしんどいです。父とは仲はいいのですが、昭和のおじいちゃんだからなのか、「母親が働く」ことに関しては価値観がまったく異なります。

保育園に預けて仕事をしている保護者も、自宅保育している保護者も、みんなみんな頑張っているのですから、どっちがすごいで競い合うよりもみんなすごいじゃん、と褒め合う社会のほうが、みんなご機嫌でいられると思うのです。というわけで今日は3連休の最終日、夫に子を託しプールで軽く運動してから銭湯、からのハイボールで自分のご機嫌を取りに行こうと思います!

毎日お疲れ様です私たちぃぃぃ!!!ワッショイ!

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