報道陣の取材に応じる兵庫県の斎藤元彦知事=2024年9月17日午後1時32分、県庁、島脇健史撮影

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 兵庫県の斎藤元彦知事らが内部告発された問題で、斎藤知事は17日、報道陣の取材に応じた。

 県議会の全議員・全会派が不信任決議案を共同提出する方針を決めた9月定例議会初日の19日が迫る中、「改革をこれからも続けていきたい」と続投の意思を改めて示した。県議会では各会派代表が集まり、決議案の採決方法を話し合うなど可決に向けた準備を着々と進めた。

想定される斎藤知事への兵庫県議会の動き

 不信任決議案が可決されると、地方自治法の規定で知事は10日以内に議会を解散するか、失職かの選択を迫られる。また、議会の同意を得て辞職したり、さらに出直し選に出たりすることもできる。これらの選択肢について、斎藤知事は「不信任決議案が議決されることになれば、どのように対応していくかしっかり考えて判断していく」と述べた。

 また、「知事というのは判断には、孤独な面もずっとある。自分で考えて政治家として決断していく」と語った。

 一方、県議会の各会派代表は17日、会合を開いた。19日は補正予算案などを採決した後、不信任決議案を提出し、各会派が賛成討論をしたうえで採決する予定という。投票方式は、全議員が賛成か反対か、自分の名前が書かれた票を投じる「記名投票」になる可能性が高いという。(石田貴子、島脇健史)