折れた枝は10本、目立った腐食なし 東京・日野のイチョウ落下事故
東京都日野市が管理する緑地の歩道でイチョウの木の枝が落下し、下敷きになった男性(36)が死亡した事故で、折れた枝にはいずれも目立った腐食がみられなかったことが、警視庁への取材で分かった。
折れた枝にはギンナンが大量に実っていたといい、同庁が落下原因を詳しく調べる。
イチョウの木の枝が折れた緑地で、現場検証をする捜査関係者=2024年9月15日午前11時39分、東京都日野市、岡田昇撮影
日野署は15、16両日、業務上過失致死容疑で現場検証した。その結果、約6〜16メートルの高さの計10本の枝が折れ、上の枝が下の枝を巻き込むような形だった。いずれも枯れたり、中が空洞になっていたりするなどの腐食はみられず、折れた枝には大きな実が大量に付いていたという。
亡くなった男性は当時、勤め先の医療機関から帰宅する途中だったという。(岡田昇)