イチョウの木の枝が折れた緑地で、現場検証をする捜査関係者=2024年9月15日午前10時28分、東京都日野市、岡田昇撮影

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 東京都日野市が管理する緑地の歩道でイチョウの木の枝が落下し、下敷きになった男性(36)が死亡した事故で、折れた枝にはいずれも目立った腐食がみられなかったことが、警視庁への取材で分かった。

 折れた枝にはギンナンが大量に実っていたといい、同庁が落下原因を詳しく調べる。

イチョウの木の枝が折れた緑地で、現場検証をする捜査関係者=2024年9月15日午前11時39分、東京都日野市、岡田昇撮影

 日野署は15、16両日、業務上過失致死容疑で現場検証した。その結果、約6〜16メートルの高さの計10本の枝が折れ、上の枝が下の枝を巻き込むような形だった。いずれも枯れたり、中が空洞になっていたりするなどの腐食はみられず、折れた枝には大きな実が大量に付いていたという。

 亡くなった男性は当時、勤め先の医療機関から帰宅する途中だったという。(岡田昇)