◆スタッフから“まさかの一言”に絶望

「なんと『手錠はグッズではなく、“インテリア”なので鍵がないんですよ……』と、申し訳無さそうに言われたんですよ。じゃあ、どうするのかとたずねると、『鍵を切るしかない』って。しかも今は責任者がいないから『鍵を壊していいのか確認できない』と言うんですよね。そんなもの、確認取らなくていいから、さっさと壊してくれと思いましたよ……」

 そんなやりとりをしているうちにホテルの滞在時間が過ぎてしまい、時刻は20時過ぎに。上田さんのケータイには、妻からの着信が鳴り止まなかったという。

「彼女にずっといてもらうのも悪いので先に帰ってもらうことにしました。ようやく、ホテルの責任者と連絡が取れたのは退出時間から1時間後、ドン・キホーテで強力なペンチを買ってきてもらい、ようやく手錠ごと切ってもらいました。

 部屋の延長料金は5000円も取られるし、散々でしたね。ただ、ほぼ裸のままベッドに拘束されている姿に同情してくれたのか、手錠の弁償代はまけてくれましたけど……」

 手錠がインテリアであることを伝えなかったホテル側にも問題はあるだろう。その後、帰りが遅くなったことを妻にこっぴどく怒られた上田さん。女遊びの事実こそバレなかったが、反省して、その日以来アプリは退会したという。

 たまたまホテルに同行した女性がスタッフに伝えてくれたから良かったものの、一期一会の相手だけに「そのまま何も言わずに帰られた可能性もある」と上田さん。もしもそうなっていれば、まさに拷問。さらに恥を上塗りすることになっていたはず……火遊びはほどほどに。

<取材・文/結城>