フェザー級10回戦、カルロス・カストロに2-1の判定勝ちを収めたスティーブン・フルトン(右)【写真:Getty Images】

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カルロス・カストロに判定勝利

 ボクシングの前WBC、WBO世界スーパーバンタム級王者スティーブン・フルトン(米国)は14日(日本時間15日)、米ラスベガスのT-モバイル・アリーナでフェザー級10回戦を行い、カルロス・カストロ(米国)に2-1の判定勝ちを収めた。昨年7月に現世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)に敗れて以来となる再起戦。ダウンを奪われる展開に海外記者は「パワー不足は問題だ」と指摘している。

 フルトンのフェザー級転向後の初戦。5回に右ストレートを頭部に浴び、背中から倒れてダウン。しかし、冷静にカウントを確認してから立ち上がった。終盤にフルトンが反撃。最終10回に攻め立てるもダウンは奪えなかった。両者譲らぬ大熱戦は判定の末にフルトンが勝利を手にした。

 X上で海外記者も次々に反応。米専門メディア「ボクシングシーン.com」のクリフ・ロルド記者は「フルトンのパワー不足はこれからも問題になるだろう。しかし、彼が勝てる王者もいる」「悪い判定ではないと思うが、より良い戦い方はできた」と評した。同メディアのランス・パグマイア記者は「観客席は判定に大ブーイング……。フルトンは右を打ち続けないミスを犯してしまった」と伝えていた。

 米専門誌「ザ・リング」でPFPランキング評価委員などを務めるアダム・アブラモビッツ記者は「実況席がフルトン贔屓だ。多くのラウンドは接戦。カストロはよくやっているしフルトンよりも多くパンチを着弾させている」と指摘。米著名ボクシング・ジャーナリストのダン・ラファエル氏は「カストロが勝ったと思った。フルトンが判定勝利」と投稿していた。

(THE ANSWER編集部)