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近年、「代替食品」と呼ばれる食品が盛んに開発されています。中でも注目なのは、肉や卵などの動物性食品を植物由来の原料で再現した「プラントベースフード」です。動物性食品よりもあっさりしているため、健康志向の人や脂っこいものが苦手な人などにニーズがあります。

【写真】実はこれも、昔からあるこれらも代替食品!

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代替食品ってどんなもの?

代替食品は、見た目や味、食感を他の食材に似せて作った加工食品です。

動物福祉や環境保護の面から、元々は欧米を中心に支持されていた食品でしたが、近年は日本でも、健康志向の面で注目されています。

〈こんな人におすすめ〉

・健康志向の人

植物由来の代替食品は、動物性食品よりもカロリーを抑えつつ、食物繊維やタンパク質などの栄養素をしっかり摂取できます。

「肉料理に大豆ミートを使う」「牛乳代わりに豆乳を飲む」など、普段の食事と置き換えればダイエットにも効果的です。

・摂取できる食品に制限がある人

代替食品は、持病や体質により、摂取できる食品・成分に制限がある人に適しています。

例えば卵アレルギーの人には代替卵、牛乳でお腹を壊してしまう人には代替ミルク、肉で消化不良を起こしやすい人には代替肉など、食の選択肢を広げられるのが魅力です。

〈デメリットは…〉

・添加物が多いことがある

見た目・食感・風味を本物に近づける目的で、代替食品には添加物が多く使用されていることがあります。

食品によっては味の調整のために砂糖を使っていることもあるため、ダイエット目的で購入する際も成分に注意が必要です。

・風味の癖が強いことがある

いくら本物に似せているとはいっても、原材料由来の独特の風味はどうしても出てしまいます。例えば大豆を使った代替食品は豆臭さが出やすく、人によっては鼻についてしまうかもしれません。

・本物より高価格なことがある

本物に近づけるため、代替食品は加工に手間をかけているので、その分本物よりも高価な傾向にあります。

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どんな代替食品がある?

〈代替肉〉

肉に近づけて作った食品です。

日常見かけることが多いのは、大豆が主原料の「大豆ミート」でしょう。肉よりも低カロリーで、大豆由来のタンパク質が豊富に含まれています。ひき肉に似せた「ミンチタイプ」や薄切り肉に似せた「フィレタイプ」などさまざまな形状のものがあり、用途に合わせて選べるのも特徴です。

代替肉には大豆ミート以外にも、ひよこ豆を主原料にしたものや、きのこを主原料にしたものなどがあります。

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〈代替卵〉

大豆やニンジンといった植物由来の成分を使って作った食品で、鶏卵よりもカロリーが低い傾向にあります。

昨年、鳥インフルエンザが流行し、鶏卵の品薄・価格高騰問題が発生した際は、その代替として注目を浴びました。

卵と同じように加熱調理できる液卵状のものや、スクランブルエッグ状のもの、粉末状のものなど、いくつかの種類があります。

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〈代替魚〉

こんにゃくや大豆など、植物由来の原料を使って魚の食感を再現した食品です。刺し身に似せたものや、缶詰のツナに似せたものなどがあります。

7月には日清食品が発売した「日清謎うなぎ丼」が注目されました。これは大豆を主原料とし、見た目や食感をうなぎの蒲焼きに近づけて作られています。

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〈代替乳〉

牛乳の代わりとなる飲料で、植物を原料とします。牛乳よりも低カロリーであっさりした味わいなのが特徴です。

代表的なものは「豆乳(原料:大豆)」と「アーモンドミルク(原料:アーモンド)」ですが、他にも「オーツミルク(原料:オーツ麦)」や「ライスミルク(原料:米)」、「ココナッツミルク(原料:ココナッツ)」などがあります。

そのまま飲む以外にも、牛乳と置き換えてお菓子の材料に使うなど、アレンジしやすい食品です。

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