「おばちゃんになる覚悟はできたのか?」 久保みねヒャダ、6年のおしゃべりを振り返る
--(引用おわり)--
久保 私が「消えない? 消えないよ?」と言ってるところに、能町さんが「消えさせませんよ」と言って、このあと暗転ですよ(笑)。
一同 (笑)
ヒャダ 間は大切ですね。
久保 そう。私はここにすごく演劇を感じた。自分たちでも、この会話がどこに行くのかわからずにずっとしゃべってるから、「この会話の流れでそこに行けるんだ」というのは、グルーヴ感あるし、演劇的に面白いなと思った。脚本を考えるやり方だと、ここにはたどり着けないと思うから。
◆傷ついたときには円陣を
──ヒャダインさんはどの回が印象に残ってます?
ヒャダ イマジナリードッグの回(TALK-23「昭和の習慣、覚えてますか?」)ですね。りゅうちゃんを飼う前に、クッションを犬に見立てて、写真まで撮ってたじゃないですか。あれ、どうかしてましたよね(笑)。僕もそれに先んじてペットシーツをプレゼントしたんですけど。
久保 あれ、いいペットシーツだったんですよ。同じペットシーツでも吸水性がいいものと悪いものがあって。
ヒャダ それを犬に見立てたクッションと並べてね。なんかSFみたいな回でしたよ(笑)。
久保 いま振り返ると、あれをやった意味って全然なかったなって。
一同 (笑)
久保 「犬を飼い始める前に、 飼ったらどうなるのかのシミュレーションをしなきゃ」と思ってやり始めたんだけど、全然意味なかった(笑)。だいたい、身体の上にりゅうちゃんを乗せて一緒に寝るなんて、現実にはほぼないわけよ。だけど、添い寝の状態で寝るのは毎日やってるわけだから、あれに近いところには来てるかもしれない。でもシミュレーションとはまったく別のことですね。飼う前から想像するのはやっぱり無理。
ヒャダ そりゃ無理っすよ。しかもここまでラブいことになるなんて、飼い始めのころは想像もつかなかったわけじゃないですか。久保さん、最初のころ言ってましたよね。「人におびえて、スナイパーの目をした安室奈美恵が来た」つって。
能町 最初はお母さん的な存在には絶対ならないと思ってたはずなのに、今やお母さんじゃないですか。結局そうなっちゃいますよね。
久保 なっちゃった。やっぱり自分の親との会話が受け継がれるのかな、こないだ散歩させてるときに佐世保の方言が出ちゃって。
一同 へえええええええ!
久保 (佐世保なまりで)「もうおやつ持っとる人おらんって。帰るよ!」
能町 そうなっちゃうんだ。
──本当にお母さんじゃないですか。
久保 「もうおやついっぱいもろうたやろ!」みたいになっちゃう。自分でも「こうなっちゃうんだ!?」と思った。
ヒャダ そういった久保さんの変遷を、我々は見てきたわけです。この本で。
久保 時系列がしっかり書かれてあるのもいいんだよね。「初めてマッキー(槇原敬之)が来たのってこの回なんだ」とか。あと、6月に35度以上の猛暑日が連続した年があったのも、これを読んで思い出した。
ヒャダ 備忘録でもありますよね。注釈がとても助かります。
久保 うちらのうろ覚えの会話がこんなにしっかりと形になってて……。
ヒャダ 本当に覚えてないですからね。だから同じ話をするし(笑)。
──フレンチキスの話とか。
能町 それ私ですよね。つい同じ引き出し開けちゃうんですよ。
──能町さんはどの回が印象に残ってますか?
能町 この連載って、いつの間にかドキュメンタリーとしてうねり始めたじゃないですか。あれはどこからだろうと思ったら、やっぱり豊島豊島会の回(TALK-19「知らない人と仲良くなれますか?」)じゃないかと思うんですよね。
──当時まったく外出せず家にずっとこもっていた久保さんが、「豊島竜王(当時)のファンと交流してみたい」という気持ちを吐露して、みんなで後押しした回ですね。確かにあのへんで流れが変わりましたね。
久保 私が「消えない? 消えないよ?」と言ってるところに、能町さんが「消えさせませんよ」と言って、このあと暗転ですよ(笑)。
一同 (笑)
ヒャダ 間は大切ですね。
久保 そう。私はここにすごく演劇を感じた。自分たちでも、この会話がどこに行くのかわからずにずっとしゃべってるから、「この会話の流れでそこに行けるんだ」というのは、グルーヴ感あるし、演劇的に面白いなと思った。脚本を考えるやり方だと、ここにはたどり着けないと思うから。
──ヒャダインさんはどの回が印象に残ってます?
ヒャダ イマジナリードッグの回(TALK-23「昭和の習慣、覚えてますか?」)ですね。りゅうちゃんを飼う前に、クッションを犬に見立てて、写真まで撮ってたじゃないですか。あれ、どうかしてましたよね(笑)。僕もそれに先んじてペットシーツをプレゼントしたんですけど。
久保 あれ、いいペットシーツだったんですよ。同じペットシーツでも吸水性がいいものと悪いものがあって。
ヒャダ それを犬に見立てたクッションと並べてね。なんかSFみたいな回でしたよ(笑)。
久保 いま振り返ると、あれをやった意味って全然なかったなって。
一同 (笑)
久保 「犬を飼い始める前に、 飼ったらどうなるのかのシミュレーションをしなきゃ」と思ってやり始めたんだけど、全然意味なかった(笑)。だいたい、身体の上にりゅうちゃんを乗せて一緒に寝るなんて、現実にはほぼないわけよ。だけど、添い寝の状態で寝るのは毎日やってるわけだから、あれに近いところには来てるかもしれない。でもシミュレーションとはまったく別のことですね。飼う前から想像するのはやっぱり無理。
ヒャダ そりゃ無理っすよ。しかもここまでラブいことになるなんて、飼い始めのころは想像もつかなかったわけじゃないですか。久保さん、最初のころ言ってましたよね。「人におびえて、スナイパーの目をした安室奈美恵が来た」つって。
能町 最初はお母さん的な存在には絶対ならないと思ってたはずなのに、今やお母さんじゃないですか。結局そうなっちゃいますよね。
久保 なっちゃった。やっぱり自分の親との会話が受け継がれるのかな、こないだ散歩させてるときに佐世保の方言が出ちゃって。
一同 へえええええええ!
久保 (佐世保なまりで)「もうおやつ持っとる人おらんって。帰るよ!」
能町 そうなっちゃうんだ。
──本当にお母さんじゃないですか。
久保 「もうおやついっぱいもろうたやろ!」みたいになっちゃう。自分でも「こうなっちゃうんだ!?」と思った。
ヒャダ そういった久保さんの変遷を、我々は見てきたわけです。この本で。
久保 時系列がしっかり書かれてあるのもいいんだよね。「初めてマッキー(槇原敬之)が来たのってこの回なんだ」とか。あと、6月に35度以上の猛暑日が連続した年があったのも、これを読んで思い出した。
ヒャダ 備忘録でもありますよね。注釈がとても助かります。
久保 うちらのうろ覚えの会話がこんなにしっかりと形になってて……。
ヒャダ 本当に覚えてないですからね。だから同じ話をするし(笑)。
──フレンチキスの話とか。
能町 それ私ですよね。つい同じ引き出し開けちゃうんですよ。
──能町さんはどの回が印象に残ってますか?
能町 この連載って、いつの間にかドキュメンタリーとしてうねり始めたじゃないですか。あれはどこからだろうと思ったら、やっぱり豊島豊島会の回(TALK-19「知らない人と仲良くなれますか?」)じゃないかと思うんですよね。
──当時まったく外出せず家にずっとこもっていた久保さんが、「豊島竜王(当時)のファンと交流してみたい」という気持ちを吐露して、みんなで後押しした回ですね。確かにあのへんで流れが変わりましたね。