「島耕作シリーズ」 の主人公、島耕作が佐賀県副知事に就任

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シリーズ累計発行部数4700万部を超え、連載40周年を迎えた人気ビジネスマンガ「島耕作シリーズ」 の主人公、島耕作が2023年11月14日付けで佐賀県副知事に就任することが発表された。

島さん 佐賀県と何か関係があるんですか?

島耕作といえば、『課長 島耕作』からはじまり、部長になり、専務になり、社長、会長にまで上り詰め、現在は複数の企業の社外取締役ということで、ビジネスパーソンからするとヒーローのような存在。

そんな島耕作氏が去る11月、民間企業等経験者採用(中途採用)数が全国1位の佐賀県において副知事に就任した。今後はスポーツビジネスの盛り上げ、半導体産業の情報発信に取り組んでいくとのこと。

今回は、島耕作が佐賀県副知事に就任した経緯や想い、公務として取り組む佐賀のスポーツビジネスについて独占インタビューがかない話を聞いた。

ーー本日はありがとうございます。まさか島さんにインタビューできる日がくるとは思いませんでした。というところで、まずはあらためて、なぜ島さんが佐賀県の副知事のオファーを受け、引き受けたのかをお伺いさせてください。

島耕作】はじめまして。佐賀県副知事の島耕作です。本日はよろしくお願いします。佐賀県の山口県知事からオファーをいただいたとき、正直びっくりしました。ただ、思い返してみると、母校である早稲田大学の創設者・大隈重信候が佐賀出身であったり、佐賀県とは浅からぬ縁がありました。

ーー島さんは一般社員からスタートし、今日に至るまで順調な出世をしてきたと思いますが、あくまでも民間企業でのご経験だったと思います。今回は公人というところで、ビジネスマンとして地方行政で働くこと、副知事の公務をすることのイメージなどはついていたのでしょうか。また、不安などはなかったのでしょうか?

島耕作】不安はあまりなかったですね。むしろ、公務員として地方自治体を盛り上げていくというチャレンジにワクワクしました。オファーをいただいたあと、世の中を見渡してみると、日本を代表するIT企業の社長を務められた方がとある自治体の副知事に就任している事例などもあり、人生100年時代と言われているなかで、民間企業で培ったビジネス経験を地方行政に活かす流れは大きくなると感じられたんです。

ーー島さんから見た、佐賀県知事である山口祥義さんの印象は?また、もちろん公人ではありますが、ビジネスマンとして見たときにどう思われますか?

島耕作】実行力を持った方だと思います。新時代のエンタメアリーナ「SAGAアリーナ」を含めたSAGAサンライズパークの整備や佐賀とアジアの都市を結ぶ九州佐賀国際空港のリニューアルなど、県の未来のために必要なことを考え抜き、即座につくりあげていく姿勢をとても尊敬しています。

ーーでは、島さんが仕事において、また、リーダーとして大切にしていることを教えていただけますか?

島耕作】どんな業種/職種であろうと、向き合わなければならない問題は複雑化していく傾向にあると思います。そんな世の中でリーダーとしてプロジェクトを成功へ導いていくためには、意見を広く集めながらも、方針は自分で決める力が必要ではないかと考えます。まず自らが手本となる行動を示し、組織全体に方針を伝えていく姿勢を見せたほうがよいのではないでしょうか。

ーー実際すでに公務がはじまっていると思いますが、副知事の仕事はいかがですか。いわゆるサラリーマン時代、社長時代と同じところ、異なるところなどはどこになりますか?

島耕作】民間企業と自治体ではカルチャーも働き方も大きく違うかもしれない。そう思っていましたが、佐賀県庁で、そのような差異はあまり感じられませんでした。中途採用の割合が約15%と都道府県別で1位の佐賀県庁は「公務員という職種はない」というコンセプトを掲げており、業務に対するプロ意識や佐賀をよくしたいという情熱を持った方たちがたくさん集まっているからなのかもしれません。

ーー今回、島さんが副知事になったということで佐賀に行ってみたいと思う方も多いと思います。そんな方に、島さんのおすすめスポットとおすすめのグルメがあれば教えてください。

島耕作】まず紹介したいのが、「SAGAアリーナ」ですね。スポーツはもちろんですが、エンタメ施設としても可能性を秘めていて、臨場感のある音や光の演出は圧巻です。グルメに関しては、佐賀県は玄界灘と有明海という2つの豊かな海と佐賀平野という肥沃な土地を持つ県なので、どんな食べ物でもおいしいです。佐賀のことをまだあまりご存知ない方であれば、「佐賀牛」や佐賀のお米「さがびより」、「呼子イカ」など佐賀が誇るプレミアムな食材をまずはお試しいただきたいです。

ーーありがとうございます。私も佐賀に行ったタイミングでぜひ行ってみたいと思います。それでは最後となりますが、一言お願いいたします。

島耕作】本日はありがとうございました。引き続き、佐賀県の皆様に大きな還元ができるよう全力で公務に取り組んで参りますので、よろしくお願いいたします。