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公式声明:年内に生産終了 販売は在庫対応へ

フォルクスワーゲンは、小型ハッチバックのUp!の生産を2023年末に終了することを公式に認めた。欧州ではすでに販売を終了しつつある。

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AUTOCAR英国編集部に寄せられた公式声明の中で、フォルクスワーゲンは「ブラチスラヴァのフォルクスワーゲン工場におけるUp!とe-Up!の生産は、第4四半期に終了します。そのため、(英国とドイツのウェブサイトでの)車両の個別設定はできなくなります。お客様は、お近くのフォルクスワーゲン正規販売店にお問い合わせの上、在庫のある設定済み車両に関する情報を得ることができます」と述べている。


フォルクスワーゲンUp! GTI

フォルクスワーゲンUp!は、スロバキア・ブラチスラヴァ工場での生産活動がすでに終了したものと思われていたが、今年第4四半期まで続けられることが今回の発表により明らかになった。

Up!はフォルクスワーゲン・フォックスの後継車として2011年に発売されたAセグメント車。英国での販売価格は当初8256ポンド(約150万円)で、最も安価な乗用車の1つだったが、その後1万5000ポンド(約270万円)以上に上昇した。

12年の生産期間中、さまざまなパワートレインが搭載されてきた。発売当初は、最高出力60psまたは75psを発生する1.0L 3気筒ガソリンエンジンを設定。2016年のフェイスリフトでは、90psのターボチャージャー付きモデルが導入され、パワーアップが図られた。

EVのe-Up!は2014年に登場し、18.7kWhバッテリーで航続距離は134kmと謳われた。2019年からは32.2kWhの大型バッテリーが導入され、航続距離は256kmに伸び、ミニ・エレクトリック(クーパーE)やホンダeといった新しいライバルを上回った。

生産終了に先立ち、スポーティモデルのUp! GTIの販売が今年1月に終了している。GTIは最高出力115ps、スポーティなデザイン、6速MTを搭載して2018年に登場した。フォルクスワーゲンは当時、これは需要が供給を上回ったことによる一時的なものだとしたが、販売が再開されることはなかった。

Up!は、フォルクスワーゲン・グループのニュー・スモール・ファミリー(NSF)車シリーズの1つで、兄弟ブランドのセアト・ミーは2020年まで、スコダ・シティーゴは2021年まで販売された。

現在、フォルクスワーゲンが販売する最小のモデルはポロとなった。しかし昨年、CEOのトーマス・シェーファー氏は、ユーロ7排出ガス規制のためにポロが数年以内にラインナップから外される可能性を示唆しており、最終的にはEVのID.2に取って代わられる可能性がある。

Up!の後継車として、「ID.1」と呼ばれる小型EVが今後5年以内に導入される見込みである。価格は1万7000ポンド(約310万円)以下となるだろう。

12年では短すぎる! 買えばよかった

たいていのクルマは天寿を全うし、相応の時期に姿を消すものだが、フォルクスワーゲンUp!には当てはまらないと思う。わたし(スティーブ・クロプリー英国編集長)は、生産終了はあまりにも早すぎると考えている。その理由は主に3つ。

第一に、タイムレスなデザインが素晴らしい。もし今日、このクルマが発売されたとしても、ショールームで強くアピールできるだろう。第二に、Up!は今まさに市場が必要としているクルマだと思う。小さくて軽くて経済的なクルマは、この厳しい時代には特に合理的だ。さらに、最新の排出ガス基準ユーロ7は、このようなクルマのコストやスペックにほとんど影響を与えないだろう。つまり、Up!は2030年代まで生き残ることができたのではないかということだ。


フォルクスワーゲンUp!

第三に、これは個人的な感想だが、わたしは少なくとも4種類のバージョンのUp!に乗り、いずれも並外れて良い時間を過ごすことができた。60psと75psの1.0Lガソリンバージョン(トルク曲線はほぼ同じなので、パワーは無視したほうが賢明かも)が大変気に入り、EVのe-Up!は、名前はともかく面白いクルマだった。また、GTiバージョンは驚くほど速く走った。

特に、ローマで行われた派手な発表会では、高級ホテルを次々とはしごし、このクルマがいかに完璧であるかを証明してみせた。今となっては、Up!の消滅にある程度責任を感じている。結局のところ、あれほど気に入っていたのなら、十数年も買うチャンスはあったはずだ。自分にも非があると認めざるを得ない。(スティーブ・クロプリー)