三菱自動車、PHEVの使用済みバッテリーを街路灯の電源として活用する実証実験を開始

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三菱自動車工業(以下三菱自動車)は2023年4月24日、岡崎製作所(愛知県岡崎市)の所内に、プラグインハイブリッドEV(PHEV)の使用済みバッテリーを活用した自律型街路灯を設置し、実証実験を開始すると発表した。
 
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今回の実証実験で使用する自律型街路灯は、PHEVの使用済みバッテリーとMIRAI-LABO(東京都八王子市)のバッテリー制御システムのノウハウを活用したもの。日中に太陽光で発電した電力を電動車の使用済みバッテリーに蓄電し、夜間はその電力でLED証明を点灯させる。 

実証実験では、使用時のバッテリーなどのデータを取得し、不日照日数の検証などを行う。同システムを用いた自律型街路灯は2024年度内の販売開始を目指しているという。
 
2022年11月に環境省より脱炭素先行地域に選定されている岡崎市と三菱自動車は、2022年6月にカーボンニュートラル社会の実現に向けた連携協定を締結しており、今回の実証実験はその連携の一環として行われる。この実証実験で得られた実績やノウハウを岡崎市と共有し、さらなる連携に向けて活用していく。
 
実証実験の開始に際して行われた点灯式に出席した中根康浩市長は、
「自律型街路灯は先行地域事業にも位置づけており、街行く人々の目に触れ、実際に体験していただける『目に見える脱炭素』として非常に大きな取り組みと考えております。岡崎市から全国へ広く普及していくことを期待しております」
とコメントした。
 
三菱自動車は、電動車のパイオニアとして培ってきた知見を生かし、バッテリーのリユースに取り組むとともに、岡崎市との連携を推し進め、脱炭素社会の実現に貢献していく、としている。
 
MIRAI-LABO公式サイト
https://mirai-lab.com
 
〈文=ドライバーWeb編集部〉