開会式に登場した韓服を着た女性=4日、北京(聯合ニュース)

写真拡大

【ソウル聯合ニュース】4日の北京冬季五輪の開会式で、中国少数民族の朝鮮族の代表として女性が韓国伝統衣装「韓服」姿で登場し、韓国で反中感情が高まっていることについて、青瓦台(大統領府)高官は7日、記者団に「韓服がわれわれの伝統衣服文化であることは全世界が認めている」として、「(韓服が韓国の伝統文化であることは)再論の余地がない」と述べた。また、「関連官庁で動向を注視している」と明らかにした。

 北京五輪の開会式で韓服を着た女性が中国内の56民族代表の一人として登場し、韓国では「中国が韓服を自国のものと主張するもの」と反発が強まっている。ただ、韓国政府代表として開会式に出席した黄熙(ファン・ヒ)文化体育観光部長官は現地で記者団に対し、外交的に抗議する計画があるかについて「そのような必要までは考えていない」と述べた。

 だが、古代朝鮮の三国の一つ、高句麗の歴史を中国史の一部にしようとする「東北工程」をはじめ、韓国の文化を中国のものと主張する「文化工程」を懸念する声が強まり、外交部は「文化関連論争の動向を綿密にモニタリングしている」と明らかにしていた。