アカデミー賞にも新型コロナウイルスの影響
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 新型コロナウイルスの影響でロサンゼルスの映画館が閉館していることを受け、本年度にかぎり、配信映画もアカデミー賞作品賞をはじめとした部門へのノミネート資格が与えられることになった。アカデミー賞を主催する米・映画芸術科学アカデミーが発表した。

 これまでノミネート資格を得るためには、ロサンゼルスの映画館で1週間以上、1日最低3回は上映される必要があったが、そもそも映画館が閉まっている現状を受けてルールが緩和された。劇場上映を想定しながらもストリーミングやVOD(ビデオ・オン・デマンド)配信となってしまった映画に関しては、ノミネート資格が与えられるという。なお、政府、州などの判断によって映画館が再開された後には、もはやこのルールは適用されないとのこと。

 そのほか、サウンドに関する二つの部門、音響編集賞(Sound Editing)と録音賞(Sound Mixing)は統合され、音響賞(Best Sound)という一つの部門になることも発表された。また、作曲賞へのノミネート資格を得るには最低でも60%はオリジナル音楽でないといけないほか、続編やフランチャイズ映画に関しては最低80%は新曲でないとならないと決まった。第93回アカデミー賞授賞式は現地時間2021年2月28日に開催される。(編集部・市川遥)