日常的な食事で多く摂取しがちなのが、塩分だ。伝統的な日本の食事にしても、ラーメンやファストフードにしても多くの塩分が含まれており、気を付けないと高血圧などを引き起こす要因になると言われている。お隣の中国も同様に塩分の過剰摂取の問題を抱えており、塩分を減らした料理の研究は日中両国共通の課題と言えそうだ。

 中国メディア・東方網は16日、日本人の作る「鶏の減塩照り焼き」を中国でも大いに参考になると紹介する記事を掲載した。

 記事は、塩味は料理のおいしさを左右する大事な要素の1つである一方、塩分を過剰摂取すれば高血圧や心臓病を引き起こしやすくするとし、WHO(世界保健機関)は1日の摂取量を5gとするよう提唱していると紹介。しかし、塩分を減らしてしまうと味気なくなるため、たとえ体にいいと分かっていても減塩生活は長続きしないことが多いとした。

 そして、減塩とおいしさを両立させる料理の例として、日本の減塩鶏照り焼きを挙げている。照り焼きのタレに果汁や酢、生姜を加える代わりに塩を減らしているが、「塩分が半減しても味は十分においしい」としたうえで、風味や刺激性のあるものを使うことで、少ない塩分でもしっかりと味を感じて食べることができるのだと説明している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)