自ら作詞作曲を手掛けるYUI。シングルでは上京のことなど、自身のことを綴った歌詞が多かったが、アルバムでは恋愛をテーマにしたものなど、新たな世界観を目にすることができる。

――詞を書くこと、または文章を書くことは以前から好きでしたか?

YUI:詞は中学3年生の時から書いてますね。母の影響で、母が小さい時に書いていたというのを聞いて、それがきっかけでというか、日記的な、ポエム的な感じで詞を書き始めて、それで15〜6才の時に曲作りをし始めてから、曲に乗せる詞も書き始めましたね。

――最初はどんなことを書いていたのですか?

YUI:思ったことだったり、日々感じたことだったりですかね。

――割とリアルな感じだったのでしょうか、それとも幻想的なというか、想像っぽい感じ?

YUI:リアルだったと思いますね。多分、思ったことを書きなぐっていた感じかな、って思うんですけど。

――例えば恋愛をテーマに詞を書くにしても、やはり実体験には限界があるじゃないですか。物語みたいなものを自分の中でイメージして詞を書いたりするのかなと。

YUI:今回のアルバムに、そういう恋愛的な感じの匂いのする曲もあるんですけども、人とのすれ違いだったり、上手く伝えられないっていうことを恋愛に例えたりして書いている部分もありますね。

「FROM ME TO YOU」というアルバムタイトルには、デビューからこれまでの活動の中で感じた、自分の曲を聴いてくれる人達の存在や、それらに対する感謝の気持ちが込められている。自分の言葉が見知らぬ誰かに届き、それがその人の心を動かしたことを知った時、それはYUIを支える力となったのだろう。