「ものづくり白書」最新版、見どころをサクッと紹介!
また人手不足が深刻化する中、「職人の匠(たくみ)の技そのものや、品質、技術力を裏打ちする良質なデータが現場に存在するうちに将来を見据えた対策を行うことが急務」と技能継承の重要性を論じた。第4次産業革命の中で製造業が勝ち抜くためには「新たな時代において必要となるスキル人材の確保・組織作り」や「熟練技能のデジタル化と徹底的な省力化」といった策を示した。
調査によると、製造業で技能継承に問題がある事業所の割合は16年に54・7%に達する。団塊の世代が雇用延長の期限を迎え、技能継承が途絶える恐れがあった07年の51・6%を上回った。
他社と比べた労働生産性と技能継承の成果に関する調査では、技能継承がうまくいっている企業では生産性が高く、うまくいっていない企業は生産性が低いという。将来を見据えた人材育成や技能継承に必要なツール、体制整備などを促した。
他方、白書ではイノベーションの源泉となる開発基盤の整備についても言及した。モノづくりに関する基盤技術の開発や研究開発基盤の整備に加え、新たな価値を生み出すことができる人材を量・質ともに充実させることが必要と論じた。
開発基盤の整備では、大型放射光施設「スプリング8」や大強度陽子加速器施設「J―PARC」を挙げた。スプリング8は原子・分子レベルで解析する世界最高水準の性能を有し、特に材料評価の点でモノづくりを支えている。
教育施策に関しては、超スマート社会「ソサエティ5・0」の実現に向けた動向を記載。プログラミング教育や数理データサイエンス教育の推進、実務家教員を育成・活用するシステムの構築などを示した。
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