12日放送、日本テレビ「news zero」に、ロンドン五輪の200メートル平泳ぎで銅メダルを獲得した立石諒氏が出演。親交のある池江璃花子を慮った。

池江は同日、白血病であることを公表した。立石氏も「まさかの一言だけ」と驚きを隠せなかったとし、「伸び盛りで、東京五輪で期待される若手のホープとして頑張っている池江選手が、まさか白血病というものにかかってしまうというのは思わなかった」と述べた。

「神様が与えた試練にしては重すぎるんじゃないか」

そう話した立石氏は、池江が早い段階で公表したことにも驚きを表しつつ、「水泳に対して真摯に向き合っていると改めて思った」とコメント。「4日前に判明してすぐに公表するのは、非常に勇気がいること」であり、自分なら1週間くらいかけていただろうと敬意を示した。

立石氏は「応援してくださる方、支えてくださる方に対して、感謝の念をもってやらなければならない。水泳を頑張っているからこそ、伝えなきゃいけない。そういう思いが発表に感じることができた」と、公表した池江に賛辞を寄せる。

「本当に水泳に真摯に向き合っていると同時に、勇気を持っている選手」

素顔の池江は食事中も騒ぎ、空き時間に仲間と集まるような「良い意味で明るくキャピキャピした、本当に普通の女子高生」という立石氏は、池江が「かわいい妹みたいな存在」だと話す。

池江自身は東京五輪までに治すという強い気持ちを持っているという。だが、立石氏は「それ以前に18歳の女の子としてまずは病気を治して」とコメント。そのうえで、「その先に彼女が五輪を見るのであれば僕は応援したいし、絶対に間に合うと思います」とエールを送った。

立石氏は「水泳選手としての池江璃花子もいますけど、18歳の女の子としての池江璃花子もいる」とコメント。「本当に苦しい時期だとは思うんですが、なんとか僕たちが支えなきゃいけないんじゃないかと今は考えています」と続ける。

激励のメッセージは「絶対に力になる」という立石氏は「ぜひ、みなさんで、池江璃花子選手を引き続き応援していただきたい」とコメント。そのうえで、自身は池江に「休む勇気を持ってほしい。休むことのほうが練習に行くよりも勇気が必要」と呼びかけた。

「焦らず、病気を治すんだと、まず治療に専念してほしい」

選手としての池江を応援しつつ、それ以上にひとりの人間として池江を思いやった立石氏の発言には、SNSで「その通り」「よくぞ言ってくださった」「彼の言葉で気持ちが落ち着いた」と賛同・称賛の声が上がった。