「日本沈没」と韓国メディアがベルギー戦を報道 「“大魚”逃した」と安易な失点を指摘

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ブラジルとベルギーに2連敗、「厳しい欧州遠征」と報じる

 日本代表が現地時間14日の国際親善試合ベルギー戦に0-1で敗れたことを受けて、韓国メディアが強豪国との試合の内容について報じている。

「“日本沈没ゴール”ルカク、ベルギーAマッチ最多得点プレーヤーに浮上」と刺激的な見出しを打ったのは、総合ニュースサイト「ニュースエン」だ。同サイトは「この日の決勝点の主人公はロメル・ルカク。彼はベルギーのサッカー史に新たな1ページを刻んだ。Aマッチ31回目のゴールで、ベルギー代表として最多得点プレーヤーとなった」と、ルカクの活躍について報じた。

 地元紙「中央日報」は、「ブラジルに続いてベルギーにも敗北…過酷な欧州遠征で、模擬テストを受けた日本サッカー」との見出しで、「日本は何度もベルギーのゴールをこじ開けようとしたが、最後まで得点することはできなかった。10日のブラジル戦に続いて2連敗で厳しい欧州遠征となった」と伝えた。

 特にルカクのヘディングでの失点に「なす術がなかった」と、日本の守備に課題があると指摘するメディアが多かった。

「日本の守備は踏ん張っていたが…」

 地元スポーツ紙「スポーツ韓国」は、「日本の守備は踏ん張っていたが、後半27分にナセル・シャドリの突破にガラガラと崩れ去った。シャドリはディフェンダー3〜4人を振り切り、ペナルティーエリアに侵入。その後、ゴールキーパーを越える絶妙なクロスを上げ、ルカクがしっかりとフィニッシュした」と伝え、さらに「敵地で釣ることができた“大魚”を日本は自ら逃してしまった」と、安易な失点について指摘していた。

 ブラジル、ベルギーに2連敗を喫した日本だが、世界トップレベルの相手とのゲームを通して課題が見つかったのは、ワールドカップ本大会に向けて大きな収穫となったに違いない。

【了】

金 明碰●文 text by Myung-wook Kim

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images