Officeファイルの読込/保存で必ず出て煩わしい「Backstageビュー」を表示させない方法とは

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Officeでファイルを読み込んだり保存したりするときは、リボンのない「Backstageビュー」という画面に切り替わる。

ファイルを読込/保存するたびに必ず切り替わるので、「煩わしい」と感じているユーザーもいるのではないだろうか。

その場合は、今回紹介する設定を、ぜひ試してみてほしい。

●Backstageビューをご存じですか?
Officeユーザーは「Backstageビュー」という言葉を聞いたことがあるだろうか。

現在のOfficeにはリボンが採用され、[ホーム]や[挿入]などのタブをクリックするとリボンが切り替わる。

ところが、[ファイル]タブをクリックしたときだけ、リボンが消えて次のような画面になるのだ。


[ファイル]タブをクリックしたときだけ、リボンは消えてこのような画面になる。


これが「Backstageビュー」だ。
画面はWordだが、ExcelやPowerPointでもほぼ同じ画面が表示される。
ファイルを読み込んで編集する画面を「表舞台」
ファイルを管理したり各種設定を変更したりする画面を「裏舞台=バックステージ」
と、見立てて付けられた名前なのだろう。

ネーミングのセンスはともかく、ファイルを開いたり読み込んだりするたびに、「Backstageビュー」が表示されるのが煩わしいと感じるユーザーはいないだろうか。

筆者はとても煩わしい。
たかがファイルを1つ読み込んだり保存したりするのに、わざわざ画面が切り替わるのは大げさだと思うからだ。
「開く」や「保存」のダイアログボックスを1つ開いてくれれば、それで十分なのに……。

というわけで、筆者はファイルを開く/保存するときは、以下のようにBackstageビューが表示されない設定で使っている。

今回は、その設定方法を説明しよう。


Backstageビューを表示しなくても、直接[ファイルを開く]ダイアログボックスを開いてファイルを読み込める。


●ファイルを開く/保存するときBackstageビューを表示しない設定
設定のポイントは2つある。
1つはオプション設定の項目を変更することだ。
[ファイル]タブをクリックしてBackstageビューに切り替えたら、[オプション]をクリックする。
そして[保存]を選択し、[ファイルを開いたり保存したりするときにBackstageを表示しない]をチェックする。なお、1つのOfficeアプリでこの設定をしたら、他のOfficeアプリにも同じ設定が自動的に適用される。


[オプション]ダイアログボックスの[保存]で[ファイルを開いたり保存したりするときにBackstageを表示しない]をチェックする。


ただし、この設定をしても[ファイル]タブをクリックすればBackstageビューに切り替わる。
Backstageビューを使わないで、直接、ファイルを開いたり保存したりするには、「クイックアクセスツールバー」のボタンを使う。

具体的には、左上のクイックアクセスツールバーに[開く]/[上書き保存]のボタンを追加する。これで、両ボタンをクリックしたとき、Backstageビューに切り替わることなく[開く]/[名前を付けて保存]ダイアログボックスがすぐに開くようになる。
また、ショートカットキーの[Ctrl]+[O]/[Ctrl]+[S]キーでも同様だ。

なお、クイックアクセスツールバーのメニューで[その他のコマンド]を選択すれば、[名前を付けて保存]ボタンも追加可能だ。


クイックアクセスツールバーで[開く]と[上書き保存]のボタンを選択してチェックする。



クイックアクセスツールバーに[開く]ボタンと[上書き保存]ボタンを追加した。この両ボタンをクリックすれば、Backstageビューに切り替わることなく[開く]/[名前を付けて保存]ダイアログボックスが開く。


以上が設定方法だ。ファイルの読み込みと保存をシンプルにしたい方は、ぜひ試してみてほしい。


井上健語(フリーランスライター)