学生の窓口編集部

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日本のドラマ・映画などでも主役になることが多い「刑事」。フィクションの世界ではかっこいい職業というイメージがありますよね。学生のみなさんの中にも刑事になりたい! と考える人も多いかもしれません。刑事になるにはどうしたらいいのでしょうか? そこで今回は、刑事になるにはどうすればいいかを解説していきます。

■「刑事」の仕事内容とは?

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警察官の中で、刑事課に属し刑事事件を担当するのが「刑事」です。刑事の仕事は、事件に当たって捜査することですね。またひと口に刑事といっても、担当する案件の中身によって分かれて仕事に当たります。例えば、殺人、詐欺、窃盗はそれぞれ違う担当になります。特に窃盗は件数が多く、担当する刑事さんは大忙しだそうです。

ドラマなどと違うのは文書作成の仕事がかなり多いことです。
刑事は、犯罪の捜査を行うプロですが、その捜査の目的は犯人を確実に特定すること。最終的には犯人を起訴し、刑事裁判によって有罪としなければなりません。そのためには、資料となる書類・報告書がいるのです。ですので、捜査だけではなく、犯人を有罪とするために役立つ書類を作り、報告するまでが刑事の仕事となります。

刑事として勤務した後、退職した方にお話を伺ったことがありますが、この書類作りが膨大な作業になるそうです。現場がどのような状況であったかを遺漏なく記載するだけでも報告書は大変な量になるとのこと。でも、これをおろそかにしたり不備があったりすると、犯人が無罪になったり逆にえん罪が生まれたりする可能性がありますのでとても重要な作業です。

フィクションの世界には書類作りのせいで帰宅できない刑事なんてあまり登場しませんが、実際の刑事さんにはそのような地道でつらい場面もあるそうです。

■「刑事」になるには? 刑事への熱い気持ちが大事?!

さて「刑事になるにはどうすればいいか」ですが、まずは警察官にならないといけません。

警察官採用試験を受験し、合格する
警察学校で学び、卒業する

という段取りをまず踏みます。この後はほとんどの場合、まず各地の交番勤務から警察官としてのキャリアをスタートさせます。

刑事になるには「刑事講習」を受けないといけませんが、この講習を受けるためには各署に推薦してもらわないといけません。この推薦を受けるというのが、まず難しいのです。

勤務での行動や検挙であるとか、捜査員として優秀な成績、光るものを見せると、推薦されやすくなります。また、本人が刑事志望であれば、普段から上長へアピールしておくことも大事だそうです。本人の業務遂行の状況、本人の志向がまず第一ですが、武道の成績なども判断材料とされることがあるそう。

推薦があると、書類審査と面接で講習を受けられるかが審査されます。かなり厳しい面接だそうで、やはり「刑事になりたい」という固い意志がないと合格できないとか。ここも突破して無事講習を受け、それが完了しても刑事になれるかどうかはわかりません。刑事課からの人員補充要請や空きがあれば、やっと刑事として配属されることになります。このように、刑事になるのはかなり難しく、狭き門なのです。

刑事になるにはどうすればいいかを解説しました。お話を伺った元刑事さんによると、「そんなかっこいいもんじゃないし、忙しいし、(死体を見るなど)気持ち悪いこともあるし」といったお話でしたが、それでも刑事になりたいという人は少なくないでしょう。もし刑事になりたいのであれば、まず警察官になり、そこで自分の優れた点を上長に認めてもらう必要があります。ぜひがんばってください!

(高橋モータース@dcp)