せきしろ「『カルテット』みたいなコントやります」高佐「やらないでしょう!」すいているのに相席座談会

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誰もが知る題材が、誰にも想像のつかない展開のコントになる。バッファロー吾郎A、せきしろ、上田誠(ヨーロッパ企画)が脚本を手掛ける『すいているのに相席』シリーズの新作公演『すいているのに相席5』が5月5、6日の2日間開催される。毎回思いがけない笑いがつめこまれたこのライブ、今回はいったいどんな公演になるのか、メンバーに話を聞いた。


「カルテット」みたいなコント!?


──今回の公演ではレギュラーメンバーのザ・ギースのお二人、鬼ヶ島のアイアム野田さん、山脇唯さん、バッファロー吾郎Aさんに加え、俳優の佐藤貴史さんと、今日もインタビューに参加いただいているや団の本間キッドさんがゲストとして登場しますね。ゲストの人選はどうやって?
バッファロー吾郎A 本間はね、ダーツで決めました。
せきしろ 本間の枠が大きかったんだよね。
本間キッド はい。「たわし」と同じくらい面積が大きかったんで、なんとか選んでもらえました。


──ダーツ(笑)。本間さんは、お話を聞いてどう思いましたか?
本間 うれしさのあまり、その場でカズダンスを踊りました。
アイアム野田 え、家で?
尾関高文 いや、場所の問題じゃないよ(笑)。
──本間さんは『相席』をご覧になったことは?
本間 ぼくは昨年の『相席4』を見たんですけど、すごい印象に残ってるセリフがあって。殴られた人が、「早稲田予備校の講義に来た猪木にしか殴られたことないのに!」って言う(全員爆笑)。そのセリフに腹がよじれるぐらい笑って、1年前のコントなのに今でも覚えてるんです。だから出られるの、すごくうれしいです。
──稽古はこれからだと思いますが、脚本を担当されるお二人のなかにはどんな構想があるんでしょう?
A 正直ぼくはもう、今すぐにでも台本に起こせるくらい、ここ(頭を指して)には全部あります。ただ、それが面白いかどうかはまったくわかりません。


せきしろ 僕はね、『カルテット』でしたっけ、流行ってるドラマ。
──はい。
せきしろ そういう感じのコントをやります。
高佐一慈 ぜったいやらないでしょう(笑)。
せきしろ あとは、ずーっとダンスを踊ります。
──「恋ダンス」みたいなことでしょうか。
せきしろ 『座頭市』みたいに。
A 下駄ップ(下駄でやるタップダンス)や!
野田 かっこいいけどなー!
尾関 最後、スローモーションになるやつね。


土屋太鳳ちゃんみたいなダンスをやりたい


──演者のみなさんから、「今回の公演でこういうことがやりたい」というリクエストはありますか?
野田 えっ、要望可能ですか?
A わからんけど、もしかしたらこれがきっかけでコントが生まれるかもしれへん。
野田 何がいいかな。あ、祭りがやりたいです!
高佐 祭り?


野田 あの、イメージ。「わっしょい! わっしょい!」って。(神輿の)上に立って「わっしょい!」って。ここからなんか、面白いネタお願いします。
尾関 「ここから面白くお願いします」って(笑)。あの、『相席』には学園モノのシリーズがあるんですよ。でも僕はそれにずーっと出てないんです。なんで外されてるんだろう? と思っていたんですけど、たぶんそれは、ラスボスとして登場するためだと僕は信じているんです。だから今回、影の大ボスとして出たい。それが望みです。
せきしろ 前後のコントに出てるとか、そういう順番の問題なんじゃないの?
尾関 いや、絶対に理由があるんです、大ボスだからなんです。
せきしろ へー。
野田 おい、そのコントを書いてるせきしろ先生が「へー」って言ってるけど!
尾関 演技ですよ、演技。きっと次こそ僕が出ますよ。


野田 でも確かに氷河(学園モノシリーズ『モノボケ部』に登場したキャラ。ザ・ギース高佐が演じた)が登場したときみたいなヒーローものの感じ、体験したいよね。
尾関 でもやったらやったで、あそこまで人気が出ないだろうと思う冷静な自分もいるんですよ。だから氷河の後ろにいる、“木”属性の人でいられたら……。火属性とか氷属性とかあるんですけど、植物系の属性を僕がやらなきゃ誰がやる、って話ですよ。
山脇唯 土とか?
尾関 岩とか。


山脇 あの、去年の紅白歌合戦で郷ひろみさんの歌のとき、土屋太鳳ちゃんが踊ったの、見てました?
野田 見てた! 素敵だったー。
山脇 ああいう感じで踊れたらいいなって思うんですけど、そんなコントはないですよね……。
A 山脇さん、バレエやってるもんな。
山脇 でもバレーボールのコントも書いてくれるって言われて3年くらい経つから……。
せきしろ 書くよ。コントに郎平(80年代に活躍した中国のバレーボール選手)を出せばいいんだろ?
山脇 郎平(笑)。
──山脇さんはバレエのコントと、バレーのコントをやりたいわけですね。
山脇 はい。舞台が大きいから、動けたらいいなって。
高佐 僕は自分がどうこうじゃないんですけど、『相席』メンバーのグループLINEで、気になるメッセージが送られてきたりするんですよ。たとえばせきしろさんから野田さんに向けて「◯◯ってできる?」とか。だからもし何かあったときのために、いろんな人に送られた「これできる?」というものを自分でもぜんぶ練習しておこうと思ってます。


山脇 まじめ!
高佐 スーパーサブ的な立場になれたら。「これ」が何かは、いまはここでは明かさないほうがいいですよね。
せきしろ なんだっけ? グーグーガンモの真似?
高佐 いや、それは、必要なら練習しますけど(笑)。
本間 僕は初めての参加なので、脚本のみなさんに自分がどう見えているか、楽しみですね。やりたいのは、堤真一さん。
A あはははは!
本間 堤さんみたいにどんな役でもできますんで、僕は。だから何が来ても大丈夫です。

(釣木文恵)

後編に続く


『すいているのに相席5』
脚本:バッファロー吾郎A/せきしろ/上田誠(ヨーロッパ企画)
出演:高佐一慈(ザ・ギース)/尾関高文(ザ・ギース)/山脇唯/アイアム野田(鬼ヶ島)/バッファロー吾郎A/佐藤貴史/本間キッド(や団)
日時:2017年5月5日(祝・金)19:00、6日(土)14:00/18:00
会場:野方区民ホール
料金:前売¥3,500/当日¥4,000(税込・全席指定)チケットぴあにて一般発売中(Pコード456-342)