敦賀気比vs六甲アイランド、敦賀気比vs生光学園
生光学園戦で先発した山�� 颯一郎選手（敦賀気比）
センバツ初優勝を飾った昨年に引き続き3月9日（水）から14日（月）まで徳島県阿南市で直前強化合宿を張っている敦賀気比（福井）。3月11日（金）にはJAアグリあなんスタジアムで今シーズン初となる練習試合を、昨秋兵庫県大会ベスト8の六甲アイランド、同じく徳島県大会ベスト4の生光学園を相手に行った。
同日9時から大阪府内で開催された組み合わせ抽選会のため、林 博美部長、東 哲平監督、主将の林中 勇輝（3年・遊撃手）を欠いた六甲アイランド戦では、先発の西本 汰生（3年）が2回で6点を失う展開が重く痛い敗戦。しかしながら打線は3回には昨秋1番、この試合では3番に入った植村 元紀（3年・右翼手）が右中間中段へのソロアーチ。続く4回にも5番・天野 涼太（3年・一塁手）が高々とレフトスタンドへ運ぶ2ランなど15安打8得点。「副キャプテン（本間 太一 3年・二塁手）にどのような打順にするか聞いたら、村中を欠いた状態での組み方を提案してきた」（林 孝臣コーチ）危機管理システムは十二分に機能している。
また、生光学園戦ではエース・山�� 颯一郎（3年）が先発。6回で92球を投げ被安打4与四死球4、奪三振3、失点2、自責点2の内容に本人は「前半のような制球力では相手にやられてしまう。まずは自分のコントロールを上げていきたい」と反省の弁。試合は8回に100球を越えた生光学園先発・黒石 真生（3年・右投右打・171センチ68キロ・大阪中央ボーイズ＜大阪府＞出身）の疲れを捉え、5点を奪った敦賀気比に凱歌が上がっている。
試合後、抽選会から戻ってすぐに練習試合に参加した東 哲平監督、キャプテンの林中は期せずして共に「失投を捉えきる打撃」を課題として提示。加えて指揮官が求めた「若干思い切りがなく、結果を求めているので、この時期に積極的な失敗をしてほしい」点も、青森山田戦までに詰めるべき最初のハードルとなりそうだ。
なお、敦賀気比は12日（土）には徳島商（徳島）、尽誠学園（香川）、13日（日）にも小松島、川島の徳島県勢と練習試合を行い、実戦感覚を高める予定。平成23年からセンバツ北信越代表校を対象に大会直前合宿を物心両面でサポート。「夜も昨年できた『あななんアリーナ（室内練習場）』で練習できるし、環境は素晴らしい」（東監督）阿南市の皆さんにも応えるためにも、彼らは徳島県でセンバツ連覇への牙を研いでいく。
なお、2試合のスコア等は以下の通りとなっている。
（取材・写真＝寺下 友徳）
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