BMWグループコリアと公式ディーラー8社が19日、韓国の旅客船「セウォル号」沈没事故の被害者に対し、計10億ウォン(約1億円)を寄付することを明らかにした。複数の韓国メディアが報じた。(イメージ写真提供:(C)Oscar Williams/123RF.COM)

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 BMWグループコリアと公式ディーラー8社が19日、韓国の旅客船「セウォル号」沈没事故の被害者に対し、計10億ウォン(約1億円)を寄付することを明らかにした。複数の韓国メディアが報じた。

 また沈没事故を哀悼する意として、今年予定していたゴルフのインターナショナル大会を全面中止することも決めた。

 BMWコリアの社会貢献意識は以前から高いという。2013年の寄付額は16億7000万ウォンで、韓国で展開する外国車ブランドの中で最多を記録。08年、09年は営業損失がそれぞれ233億ウォン、530億ウォンだったが、各年とも1億ウォンを寄付している。営業利益が黒字に転換してからは寄付額が8億9000万ウォン(10年)、3億2000万ウォン(11年)、12年には20億ウォンにまで達した。

 BMWコリアのキム・ヒョジュン社長は「セウォル号沈没事故の遺族や犠牲者に慰労と深い哀悼を表する」とし、「沈没事故の被害者の苦しみに深く共感し、痛みを分かち合うという意味でBMWグループコリアとディーラー8社は10億ウォンの寄付金を用意した」と説明した。

 一方、メルセデス・ベンツコリアは、13年の営業利益が424億ウォンと外国車ブランドの中でもっとも高かったが、社会貢献意識は相対的に低かった。寄付額は08年が4000万ウォン、09年、10年がそれぞれ3000万ウォン、11年以降は4億5000万ウォンとBMWより遥かに少ない。

 またアウディ・フォルクスワーゲン・コリアは営業利益が12年は523億ウォン、13年は408億ウォンだったが、寄付額は1億ウォン、2億ウォンに留まった。プジョーを輸入する韓仏モータース、ボルボ自動車コリア、クライスラーコリアは12年、13年の寄付金はゼロだった。

 韓国メディアは、BMWとベンツの寄付金額を比較しながら、輸入車の中で最も人気を集めているベンツの社会貢献意識は非常に低く「ケチ」だと伝えた。(編集担当:新川悠)(イメージ写真提供:(C)Oscar Williams/123RF.COM)