最終回、カーランの左フックに、右クロスを合せようとしたムニョス。カーランはシングルから引き込んでガードを取る。スイープ狙いに、正座の状態になったムニョスにパンチを入れたカーラン。ここで立ちたいところだったが、直後にムニョスがスタンドへ戻り、待ちの態勢に。カーランも立ち上がるも、ムニョスが首相撲からヒザ、さらに右エルボーを入れる。再び首相撲からヒザを入れるムニョスに対し、距離を取ったカーランはジャンピング・ガードへ。

この動きも見事なものだが、ジャッジにはマイナス印象を与えるのみだ。両者、疲れで動きが単発になる。蹴りの度に足を滑らせるカーランは、ケージ際で左ヒザ、アッパーを受けてスライディングから引き込む。残り1分、サバイブを専念するカーランは、ここまでポイントでリードしていると考えているのか、それともこれ以上は動けないのか。と、カーランのガードからのエルボーで、ムニョスが左目じりをカットし流血に見舞われる。傷を気にしながら、トップキープに専念したムニョスは、タイムアップとともにケージに上って勝利をアピール。

結果はスプリットでムニョスが勝利し、RFAバンタム級のベルトをその腰に巻いた。「滑るから、凄く大変だった。でも、ファイターはどんな状態でも戦わないと。ヒザを4カ月前に怪我して、ずっと練習を続けていた。それほどひどい状態じゃなかったよ。次? 上にいく準備はできている。KOできなくてファンには申し訳なかったけど、ジェフはタフだった」と新チャンピオンは語った。