韓国の朝鮮日報は21日、李明博大統領と経済協力などについて会談するため訪韓したインドネシア大統領特使団の宿舎に潜入した犯人が、韓国国家情報院の職員であると明らかにした。複数の韓国メディアも同件を伝えており、波紋を巻き起こしている。

 韓国メディアによると、国家情報院の職員3人(男2人と女1人)は16日、インドネシア大統領特使団が泊まっていたソウルのロッテホテル19階の客室に侵入し、特使団のノートパソコン内の情報を収集しようとしていたが、ちょうど部屋に入ってきた特使団に発見され、急いで逃走したという。

 情報員たちの目的については、韓国産の高等訓練機のT−50戦車や携帯用対空ミサイルの輸入に関するインドネシアの価格条件など内部の交渉戦略情報だと伝えた。

 政府の関係者は、「国家情報院の職員らが国益のため、インドネシア特使団の交渉戦略などの情報を把握しようとしたが失敗した」と明かしている。

 韓国与野党の議員たちは、同件について強く批判し、「国家のイメージに致命的な損傷をもたらす国際的恥さらしだ」、「成果だけを重視する李明博式の成果至上主義の当然の結果」、「国家情報員はアマチュアか」などの反応を見せている。

 一方、警察庁は「国家情報院の職員が犯人という報道があるが、疑いだけでは捜査できない」と指摘。警察は、宿舎に侵入した犯人の指紋とホテルの監視カメラに基づいて捜査を行っているが、事件現場の監視カメラの画質が鮮明ではなく、特使団の警察への申告が遅れたことにより、指紋の鑑識が困難であるため犯人を特定できずにいると明かした。(編集担当:永井武)



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