スマートフォンでは音声入力がキーボード入力よりも約3倍高速という調査結果が発表される
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スマートフォンは、スクリーン上に表示されたキーボードをタップして文字を入力するキーボード入力と、音声を使って文字を入力する音声入力という文字入力方式を採用しています。スマートフォンの文字入力について、スタンフォード大学の研究チームが音声入力とキーボード入力のどちらが速いのか調査を行い、その結果を公開しています。
Speech Is 3x Faster than Typing for English and Mandarin Text Entry on Mobile Devices
http://arxiv.org/abs/1608.07323
Speech Is 3x Faster than Typing for English and Mandarin Text Entry on Mobile Devices
http://hci.stanford.edu/research/speech/
スタンフォード大学の文字入力速度に関する調査の詳細は以下のムービーから確認可能です。
Stanford experiment shows speech recognition writes texts more quickly than thumbs - YouTube
調査を率いたのはスタンフォード大学コンピューターサイエンス学部のジェームズ・ランディ教授です。チームはユーザーが文字入力を行う際に行動データを記録するアプリを開発し、入力ごとにタイムスタンプを発行して入力速度やエラーレートを調査しました。
調査対象になったのは英語と中国語(北京語)で、音声入力にはBaiduのDeep Speech 2を、キーボード入力にはAppleのiOSの純正キーボードが使われました。
入力に使われたのは「buckle up for safety(安全のためにシートベルトを着用)」といったシンプルな文章で、調査を通して3200件以上のサンプルデータを分析したとのこと。
以下の箱ひげ図(ボックスプロット)は1分当たりの単語入力数を表したもので、左から「英語キーボード入力」「英語音声入力」「英語イニシャル音声入力(例文をシステムに読み込ませてから音声で入力)」「中国語キーボード入力」「中国語音声入力」「中国語イニシャル音声入力」になっています。調査から英語音声入力は英語キーボード入力よりも約3倍、中国語音声入力はキーボード入力よりも約2.8倍速いことが判明。グラフを見てもその差は一目瞭然です。
いくら音声入力の入力速度が速くでも正確性がないと、入力システムとしては不便です。この点、以下のエラーが発生する確率を表した以下のグラフを見ると、音声とキーボード入力は英語ではほとんど差はないものの、中国語だと音声とキーボード入力のエラーレートに大きな差があることがわかります。調査によれば、英語のエラーレートは音声入力の方がキーボード入力よりも20%低く、中国語は約60%低いことがわかっています。
ランディ教授は「音声入力の方が速いことはある程度わかっていたが、3倍もの差がでたことは驚くべき結果です」と話しています。
スマートフォンは、スクリーン上に表示されたキーボードをタップして文字を入力するキーボード入力と、音声を使って文字を入力する音声入力という文字入力方式を採用しています。スマートフォンの文字入力について、スタンフォード大学の研究チームが音声入力とキーボード入力のどちらが速いのか調査を行い、その結果を公開しています。
Speech Is 3x Faster than Typing for English and Mandarin Text Entry on Mobile Devices
Speech Is 3x Faster than Typing for English and Mandarin Text Entry on Mobile Devices
http://hci.stanford.edu/research/speech/
スタンフォード大学の文字入力速度に関する調査の詳細は以下のムービーから確認可能です。
Stanford experiment shows speech recognition writes texts more quickly than thumbs - YouTube
調査を率いたのはスタンフォード大学コンピューターサイエンス学部のジェームズ・ランディ教授です。チームはユーザーが文字入力を行う際に行動データを記録するアプリを開発し、入力ごとにタイムスタンプを発行して入力速度やエラーレートを調査しました。
調査対象になったのは英語と中国語(北京語)で、音声入力にはBaiduのDeep Speech 2を、キーボード入力にはAppleのiOSの純正キーボードが使われました。
入力に使われたのは「buckle up for safety(安全のためにシートベルトを着用)」といったシンプルな文章で、調査を通して3200件以上のサンプルデータを分析したとのこと。
以下の箱ひげ図(ボックスプロット)は1分当たりの単語入力数を表したもので、左から「英語キーボード入力」「英語音声入力」「英語イニシャル音声入力(例文をシステムに読み込ませてから音声で入力)」「中国語キーボード入力」「中国語音声入力」「中国語イニシャル音声入力」になっています。調査から英語音声入力は英語キーボード入力よりも約3倍、中国語音声入力はキーボード入力よりも約2.8倍速いことが判明。グラフを見てもその差は一目瞭然です。
いくら音声入力の入力速度が速くでも正確性がないと、入力システムとしては不便です。この点、以下のエラーが発生する確率を表した以下のグラフを見ると、音声とキーボード入力は英語ではほとんど差はないものの、中国語だと音声とキーボード入力のエラーレートに大きな差があることがわかります。調査によれば、英語のエラーレートは音声入力の方がキーボード入力よりも20%低く、中国語は約60%低いことがわかっています。
ランディ教授は「音声入力の方が速いことはある程度わかっていたが、3倍もの差がでたことは驚くべき結果です」と話しています。