知っておきたい!日本だけじゃない「違法モペッド」問題、欧州で起きている深刻な事態とは?
YouTubeチャンネル「芝浦自転車研究所」が、「違法モペッド(ファットバイク)の問題は日本だけではありませんでした。」と題した動画を公開した。動画では、芝浦自転車研究所の所長である疋田智氏が、日本でも問題視されている違法モペッドが、実はヨーロッパ諸国でも大問題になっている現状と、その対処法について解説している。
疋田氏は、イタリアのリミニ市で開催された世界最大級の自転車国際会議「Velo-city(ベロシティ)」に参加した際の報告を実施した。欧州では、中国製のハイパワーな違法電動モペッドが「ファットバイク」と呼ばれ、社会問題化しているという。EUの基準では電動アシスト自転車の出力は250W以下と定められているが、街中には750Wや1000Wもの出力を持つ違法車両が溢れかえっている。
特にオランダなどでは、歩道が時速40~60キロで走るモペッドのレース場と化し、歩行者が恐怖を感じる事態に発展している。さらに、ヘルメットを被らない10代前半の若者による深刻な事故も急増。疋田氏は、「事故の衝撃はバイクの事故と同レベルだ」と警告されている現状を伝えた。世論調査ではアムステルダム市民の82%が問題視しており、一部の公園での乗り入れ禁止や、警察による専用の測定ローラーを用いた取り締まり、車両没収、罰金など、具体的な排除の動きが始まっている。
一方で、都市工学の専門家からは興味深い調査報告も示された。利用者へのインタビューによれば、公共交通機関では行きづらい場所へのアクセス向上や、若者の自立した移動手段の確保など、一定のメリットも存在するという。また、これらがマイノリティ層の重要な足となっている実態も浮き彫りになり、単なる「暴走族」として片付けられない側面があることも明らかになった。
会議の結論として、単なる排除ではなく「共存の道を探っていく」という方向性が示されたと疋田氏は語る。違法車両の取り締まりは強化しつつも、新しいモビリティとしての価値をどう社会に組み込んでいくのか。次なるモビリティ社会への課題と可能性が提示された内容となっている。
疋田氏は、イタリアのリミニ市で開催された世界最大級の自転車国際会議「Velo-city(ベロシティ)」に参加した際の報告を実施した。欧州では、中国製のハイパワーな違法電動モペッドが「ファットバイク」と呼ばれ、社会問題化しているという。EUの基準では電動アシスト自転車の出力は250W以下と定められているが、街中には750Wや1000Wもの出力を持つ違法車両が溢れかえっている。
特にオランダなどでは、歩道が時速40~60キロで走るモペッドのレース場と化し、歩行者が恐怖を感じる事態に発展している。さらに、ヘルメットを被らない10代前半の若者による深刻な事故も急増。疋田氏は、「事故の衝撃はバイクの事故と同レベルだ」と警告されている現状を伝えた。世論調査ではアムステルダム市民の82%が問題視しており、一部の公園での乗り入れ禁止や、警察による専用の測定ローラーを用いた取り締まり、車両没収、罰金など、具体的な排除の動きが始まっている。
一方で、都市工学の専門家からは興味深い調査報告も示された。利用者へのインタビューによれば、公共交通機関では行きづらい場所へのアクセス向上や、若者の自立した移動手段の確保など、一定のメリットも存在するという。また、これらがマイノリティ層の重要な足となっている実態も浮き彫りになり、単なる「暴走族」として片付けられない側面があることも明らかになった。
会議の結論として、単なる排除ではなく「共存の道を探っていく」という方向性が示されたと疋田氏は語る。違法車両の取り締まりは強化しつつも、新しいモビリティとしての価値をどう社会に組み込んでいくのか。次なるモビリティ社会への課題と可能性が提示された内容となっている。
YouTubeの動画内容
関連記事
「残念なシェアサイクル」日本版Lime ところが日欧格差がなくなって今後日本でも活躍へ!?
「意外と知らない」大阪オバちゃんご用達グッズ「さすべえ」の落とし穴。自転車の傘固定は青切符の対象?
「仮面ライダー自転車」「ドレミまりちゃん」に秘められた昭和の親心
チャンネル情報
自転車ハカセ・自転車ツーキニストの疋田智です。デビュー作『自転車通勤で行こう』(WAVE出版・1999年)からはや四半世紀、ずーっと自転車のことばかりを考え続けて生きてきました。自転車関連の著書は約30冊、自ら発行するメールマガジンは1000号を超え「CYCLE SPORTS」誌をはじめ雑誌連載も色々と複数継続中です。
youtube.com/@shibajiken
YouTube