金正恩政権が誕生して以降の北朝鮮で特徴的に見られるようになった事象のひとつが、女性たちの活躍である。対米外交の現場指揮官となった崔善姫(チェ・ソニ)氏の第1外務次官就任や、歌手出身で朝鮮労働党中央委員会の副部長となった玄松月(ヒョン・ソンウォル)氏の高速出世は、以前なら考えられなかったことだ。金正日時代には、「女性と権力」の関係は、スキャンダラスなものとして表れるものでしかなかったと言えるだろう。