カンガルーの肉は中国人の口に合うのか?豪政府と輸出業者の思惑

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オーストラリアの野生動物園では、コアラの次に人気があり可愛いカンガルーですが、地元では、野生カンガルーの数が増えつづけています。農家の柵にダメージを与えたり、家畜動物の牧草や水を奪い、農産物を食べ荒らすなど、社会的に大きな問題です。

このカンガルーの肉ですが、オーストラリアではペットフード用、またスーパーでは、牛肉より3〜5割ほど安く売られています。味は淡白ですが意外に美味しく、健康にも良いそうですが、オーストラリアでは5%くらいの人しか食べていません。

この増え続ける野生カンガルーの問題を解決しようと、同国の農相ジョイス氏は、中国市場へのカンガルー肉の参入を計画していることを発表しました。

なぜ中国に輸出したいのか?というと、中国での中流家庭層が増え続く中、今後8年で、赤味肉の需要が17%上昇することが予想されているからです。

北京でレストランを営むJun氏は、「美味しければいいのでは?」と話していますが、北京大学の学生Xinxinさんは「あんな可愛い動物をどうして箸で食べるの?」と反論。

もちろん動物愛護団体もこの政府の動きには反対しています。日本の食卓にカンガルー肉が登場するとは思えませんが、中国に限らず、食料危機に直面している国には必要なのかもしれません。

参考:kangaroo exporters look to hop into meat-hungry China
http://tribune.com.pk/story/634311/australian-kangaroo-exporters-look-to-hop-into-meat-hungry-china/Australian