日本の有識者が組織する『言論NPO』と中国日報社が、日本と中国のそれぞれの国についての世論調査を行った。それによると、日本人の約72%、中国人の約56%がお互いの国に対して「良くない印象」を持っていることが明らかになった。

 この調査は日中両国の相互理解や相互認識の状況を把握する目的で、2005年から毎年行われている。今年は6〜7月にかけて、日本全国の成人男女1,000人と、中国の5つの主要都市の成人男女1,617人を対象にアンケートが行われた。その結果、日本人の約7割、中国人の約6割が、お互いの国に対して否定的な印象を持っていることが判明したのである。

 昨年の調査に比べて、中国に嫌う日本人の数はほぼ横ばい。かたや中国は、昨年65.2%から10%近く下落している。「嫌い」と思う理由は何か? 日本の場合、2007年の中国冷凍餃子事件をはじめとする様々な問題や、それに伴う中国政府の対応のずさんさが嫌いな理由になっていた。また、他国に対して自己中心的な外交が日本人に好まれない原因のようだ。

 一方中国では、第二次大戦時の侵略行為を認めない日本の態度に批判的な意見があがった。その反面、中国では日本のドラマが放映されており、日本に対して肯定的な印象を受け取る人も増えているという。そのほかそれぞれの国民性についても調査が行われた。結果は以下のようになった。

・相手国の人は信用できる 日本人:6% 中国人:32.5%・相手国の人は勤勉である 日本人:47.5% 中国人:69.8%・相手国の人は平和的である 日本人:10.6% 中国人:22.6%・相手国の人は利他主義である 日本人:6.1% 中国人:22.8%

 日本人の中国人に対する評価は圧倒的に悪い。国民性についてはまったくといって良いほど信用していないようだ。ちなみに『お互いの国を軍事的な脅威と感じるか?』という質問については、日本人の47%が中国を脅威と感じており、中国人の52.7%が日本を脅威と感じている。日本が思う以上に中国が日本を脅威と感じているという結果はとても興味深い。

 結果を見るかぎりでは、中国の人たちは日本人に好意的な印象を受ける。それに比べて日本人の中国に対する評価はかなり低いようだ。いずれにしても両国のあり方が、今後のアジアに大きな影響を与えるだろう。

 Screenshotfromtokyo−beijingforum.net.Thisimageisusedinaccordancewithcopyrightlawnumber32.(情報提供:ロケットニュース24)



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